見出し画像

散乱

誰かと比べる事でしか、幸せを感じられないような奴らのアイロニーが、現実を破壊し尽くす頃、言葉が崩壊して、意味からの解放を呼び起こし、希望を生み出すには、希望を生むしかないのにもかかわらず、ただ、ひたすらに、奪って消費しようとばかり目論み、今だけ良ければと、使い続ける先には、使いたいという欲望だけが加速し、意思は足枷に変わるからと、同調し、同じである事だけが、確かな事のように語られる間には、懸隔ばかりが生まれ、今を阻んだり拒んだりし、君たちの背景を吸い込む掃除機が五月蝿く付き纏い、意識に地殻変動を引き起こし、今に転換されて行く理由に引き摺られては、自らの未熟さを嘆いたりして、悲しむほどに沁み入る意味も、曖昧になって、陥るために生み出された答えを対価にして、あらゆる意味を使っては、今に司る罪に跪いては、退屈な理由を捏造するための、利己的な貸与から、回転して行く自由と、貪り食うだけの、君たちのエゴを噛み締め、支配欲にすら支配され、痺れた脳内が生み出すまやかしにすら利用され、理念なんてものは、簡単に捻じ曲げられては、ノスタルジーに浸り、悲観的な奴らが示す意味なんかに、加算されるものが、確かな事のように語られる間に、暴走する真理や、利己的な君たちの散漫なエゴや、荘厳な終わりに結ばれて行く理由や、胡散臭い消耗品たる身体や、鮮やかな瞬間に生える数多の命が旋回しては、佇む自分を眺める自分が、次々につぎはぎになり、近付くほどに衝突し、摩擦を続けては、すり減る身体を放棄し、ただひたすらに、今を貪婪に焦熱させ、すべてをなだらかにする。

いいなと思ったら応援しよう!