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不屈

機械的な伴侶たちが出迎える朽ちた家、排除する事により、カタルシスに至る村社会でのサクリファイスとして、運ばれて行く足りない者と大人たちに、名付けられた子供たち、散漫な儀式の後に敷衍して行くクーデターの気配、革命家たちの咽頭炎による咳の音が木霊する静かなだけの夜、デカダンスに狂った君の利己的で、独善的な答えや、君たちの悪趣味な戦争により、破壊され尽くされた街並み、最後は、絶滅に近いまで争いながら、ためらう事なく、奪い合うだけでは、飽き足らず、曖昧な進路を進む君たちのアナログな世界から昇華し、嫉妬に狂う女たちや、失敗ばかりを繰り返す義務的な男たちや、悲哀に満ちた君たちの表情や、湿地帯を歩く見た事もない鳥たちの様子や、須要な今朝を愛撫しては、査定され、手懐けられて行くだけの、過ちにより、膨張して行く宇宙や、鬱屈とした、季節の変わり目や、完全性を謳う精神の独房、分離して行く水と油を崇めている人々や、表層を掬う汚れた手、木漏れ日で揺らぐ幸せそうなだけの日々、紊乱な君たちの感傷的な物語に、感情移入なんて、できるわけもないし、その場で、分け隔てられたり、ほつれたりしながら、萎びて行くだけの世界には、枢要なものなんて、ほとんどないし、定期的な憎しみを模倣する傀儡たちや、立場を用いては、君たちを手懐ける権力的なものや、ここで、反する事ですら、権力に加担するようなものだねと、諦観しているだけの奴らが、耳元で囁き、君も早く諦めるべきだと、つきまとい、君が用いる真実や答えなんてものは、所詮は、その場しのぎのものだと、延々と、諦めさせるためだけに、つきまとい続ける君たちの隘路、確かさなんてものは、足枷に変わるだけであるし、忙しさにかまけては、怠けるだけに至るような、忌々しい現実から逃れられず、今に引き摺られ、卑屈になるばかりである。

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