発露
後悔の分だけ、忘れられない曲があると語る君、対価を得るために、ひた走る君たちの不文律、立証されるもののエモーションが溢れ、未熟な収斂により、融合して行く恋の行方、晴れ間に現れた女神、張りぼての街、規制されるための物事を突き抜け、倦怠感を放つ懐かしさや、わずらわしい答えの最中を泳ぐ虫、視神経に絡まるエゴや、床ずれを引き起こしている老犬、分裂して行く幸せや、今に居心地が悪くなって行く世界から乖離して、異物感を抱えている君たちの試練や、連綿たる受精、頸動脈を走る虫、無関心を極めている人々が、ただただ、行きすぎるだけの今朝、打算的な君たちの刷新、倫理観という鉄格子、偶像崇拝を続けるヒステリックな老婆、俯瞰を汚すための墨が降る夜、文化的なものを溶かす胃酸や、泡沫に迫る義務的な愛の配役、完治しない苦悩や、濃厚な終わり、愚行を続ける権力的なものに、適応するためだけに、育てた敵愾心により、発達して行く面影、正気なんてものは、即座に雲散霧消してしまい、しばらく痺れた身体を引き摺りながら、悲観しても尚、克己し続ける自らが、さらなる進化を遂げるためだけに、自らを何度も書き換え、乗り越えたりと、いそがしく動き回るほどに、自らとは、乖離して行くためだけに、予定を詰め込み、自らという煩わしさからの、解放のために、暇を潰すのかと、簡単に消費されないための人格たる、自分を、自分の中に作り出しては、生きるという事を、健気に誤魔化す君の時間という概念を、ぶっ壊すためだけに、備えたハンマーで、延々と勘違いや間違いや過ちなんかを、ガンガンと叩いては、自らという、煩わしさを昇華させるのです、とかと、五月蝿く付きまとう君の過ちすら、愛おしく思えるまでに成長し、接続されるだけの、絶え間ない誤りを、解消し続けて行くの、だ。