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乖離

憎しみばかりを媒介させる世界との乖離、神経と社会との歪み、倫理観を謳う蚊の群れや、理性すらもなく蠢き、誰かの正しさにより、斡旋されていく静謐な部屋でまどろみ、窮屈な記憶に張り巡らされている、罪や形式や性差などなどが、今に暴れ回り、中庸すらなく、つたない儀式に参加する模倣的な彼らの神を崇めるよりも、この、自らの内に潜む、自らというものを、信じ貫くことだけが、この、自らの世界を救うのであり、あらゆる理由が、不確かなものを流動させ、ここにあった愛ですら、何かの犠牲になり、愛していたことすら、まぼろしになってしまい、欲しい欲しいと、強請るだけの価値は、誤りや過ちばかりで、所詮は、退屈なものであると、監視下に置かれた君を観察する者たちにより、世界は、世界としての役割すら果たせずに、そこかしこで壊れてしまうのが、普通であるのに、君たちの普通というのは、何も壊れることなく、恒久的に、今の状態が続くかのように、思わせらているような、幻想こそを破壊し、はびこる意味に詰め寄る罪を引き離し、やがてくる羨望には、騙されずに、自らの世界を保つための境目に生まれる制限や、そこかしこで用いられる意味とは乖離して、理解を求めるより、そのままの状態を愛するために、もたらされたものから解放されるために、与えられた自由から解放され、崩壊していくだけの、世界の中でねな、自由とは、求める自由にあらず、そのままの状態を、自由として認識しない限りは、自由とは、自由ではなくなり、こじれる後先に生まれた時系列すら、操られたものであるし、与えられたものなんて、クソ喰らえであるし、あらゆる採算からも放たれ、生産的であるよりも、ゆっくりのんびりやりたいように、やって、やらないからといって、責める必要もないし、君との間に生まれた差異なんてもので、引き裂かれるような愛ならば、それだけのことだったと、笑い飛ばせば良い。

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