愉悦
愛されたいと、願うばかりの君の策略に嵌る玉響に嬲られた奇跡のようなもの、複雑で幼稚で、ずさんな太陽に寄りかかる人類に迫る、無秩序な破壊の跡、宇宙的な凡庸さを切り刻み、潰瘍を生み出すだけの、体たらくな日常に迫る憤懣や、ままならない日常を絵に描く画家の耳にとまる蜻蛉や、凡庸な幸に縁取られた日常というものは、誰かに支配され、操作されてばかりであるし、現れた正解も、所詮は、今を破壊することだけに専念し、捻出すべき愛も、いつしか、ひとりよがりなものに変わり、介する愛も、すり寄る己の幼稚さにより、最たる意味を失い、ただ、ここで、独善的なものに支配され、今に芝居を続けるばかりであるし、君がいう普通と、私が思う普通は、違うし、近寄ることは、できても、決して同じには、ならないし、馴れ合うほどに、傷付くばかりの二人は、不安や負担ばかりを与えては、それが、愛だねと、うそぶく間に、季節は愛を踏みにじり、本質なんかを騙っては、君を縛り付けてばかりいる自由こそが、自由なんだと、思い込むまにまに、毎日は、蓄積された痛みにより、動くことも出来なくなってしまい、終いには、しばらくの痛みに耐えかねず、自らを傷付けてしまうだけの結果こそが、愛であるなどと、勘違いした苦悩が吐き出すエゴにより、独裁的な愛の配下になることこそが、健気であるなどと、うそぶく連中に従うばかりである。