見出し画像

濫費

乱立する恋情と倫理観を枷にして、セオリーを謳うイチョウの木、陰鬱な世界をフォーマットして、諦めが肝心だと付きまとう、まやかしのセレブリティー、紊乱な教祖が謳う信仰心や、深層心理を掻き乱す傷痕、あらがうほどに、現れる真理、分離して行く不自然な理由や、絶え間ないリビドーを加速させる動機が、歪な侵食を繰り返し、機械的な終末論や、蓄積する理由が浮遊しているクラゲみたいだね、と、泣いている君の近似値、あがなうほどに、フレキシブルになる空間で揺らぐ物質、焦燥感や垂涎の隙間で、淵源で靡く不躾な論理、きな臭い衝動性や、流星に掴まり旅して来た病原菌たる人類の類似品、関与するほどに、貧相で、凡庸な結末に備わる背徳、勘違いした末路で、傀儡にカスタムされた君たちの気持ち、掃き溜めと化した、この世では、確かさなんてものは、存在すらしていないのだから、この身体を放棄して、散漫な今朝を愛して、さよならと告げる私の背中に生えた翅、端的な理由や、タントラやマントラ、かさばるだけの、可能性や、制約を迫る奴らが滑落して行く今朝、道化と化した君たちや、分裂した過去を吸入機で吸い込み続けるカプセルの中での、自分を傍観する自分を、傍観するという自分が作り出した、無限の世界から乖離して、仮初の自分を、加工し続ける工場で働く自分を、監視する自分との対立を続ける自分との別れを告げ、償いを謳うだけの神との隔たりや、平行線を泳ぐ彼女の人身御供として、運ばれて行く自分を崇める隙間を埋めるための、答えを破砕するための、ハンマーを持って、君の苦しみをも破壊するために、私は産まれたのが、唯一確かな答えである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?