新しい朝
みんなはいつも、綺麗事ばかり言って、平気で誰かのものを盗んだり、平気で誰かを傷付けたりすることを、正義だと勘違いしているから、いつも、犠牲ばかりが生まれるし、自己愛が強過ぎる輩が否定する社会や国家などに、ジレンマを抱え、外から与えられた過失により、追いやられた精神、がんじからめになってしまった、君の静謐な硬度、歓喜にうごめく人々の高揚感が迫り、聖言がひしめく旧体制側、改善されない痛みが加算して、悔悟なんかに騙されないで、蔑ろにした手法から生える気配、配下になった人たちのナショナリズムも、誰かの餌に変わるころ、言葉は、生業を放棄して、ただ、憎しみだけに擦り寄る慈しみの強引さに引き摺られてしまわぬように、と、統制を用いて、当選を引き寄せようとするカス、眼前に迫る窮屈な理想なんかが持ち出す安直なプロセスやら、プロパガンダやら、プロレタリアートの反撃、半減期やら、仮説やら侵食、心因を嬲る印象派たちの絵画、物語を這いずる後先から、生える草や花、土の栄養を考えている雲の相談を受けて、雨を降らすための儀式を続ける母の隣で、理性すらも捨て去り、踊り狂うことだけが、この世界では、正解であると言える凡庸な幸福を乗り越えたあたりでは、所詮は、ポイント制の正義が跋扈し、罪を被せて金を得る。