済世
一過性の不安が敷衍して、思い出の中に雲隠れして、分別なんかを、繰り返し謳うような奴らの慈しみにより、偏る思想の足音が聞こえ、刻々と、過ぎ去るだけの世界に擦り寄るより、より切実で、深まる闇のカーテンが、ヒラヒラと揺らぐここは、地獄であると、宣言する先々で、懈怠したり、瓦解したりと、脳細胞が死滅し、わずらわしい身体を破棄して、ネットワークに入り込む電子化した精神の加速、あらゆる答えをフォーマットして、リリシズムに揺らぐ想念の発芽、擬態化した夢のぷよぷよとした触感、犠牲的な君が謳う王や神による神話を、未だに引きずっては、利己的な君たちの答えによる攪拌、粛清の雨、生後から、隔てられた数多の理由をたどり、理念が捻じ曲がり、感傷的な君たちの忘我に潜む正解を飛び越え、手当たり次第に、意味を破壊して、信仰心にそぐうものや、構造的なものから排除され、自らの違和感を昇華させ、今に現れた習慣性を裏切り、対価を得るためだけに、等差や倒錯やら、散漫な意識や、言い訳がましく付きまとう人々、誰かや、何かの統治や抑圧なんかに逆らい、偏向報道を繰り返し流しては、皆を騙すだけに至らせるための、幼稚な答えを消費して、曖昧な災いや、空白を埋め尽くす鬱鬱とした靄に飲み込まれ、身動きすら取られなくなってしまった人々の倒錯。