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【春節】 シンガポールお正月事情① 🍊概略編

1月も28日…
日本の新年感は消えつつありますが、
今日はシンガポールのお正月【春節】について触れようと思います。
日本で言うところの旧正月 → 旧暦の1月1日
なので中秋節同様毎年変動します。
(中秋節関連記事はコチラ💁🏻‍♀️)

そして今年は1月29日が春節にあたります。
つまりシンガポールの中華系の人にとっては今日は大晦日

日本以外のアジア圏…
 『春節』シンガポール、台湾、中国
 『ソルラル』韓国
 『テト』ベトナム
…などなど
呼び名は違えど皆
新しい年の健康や幸福を祈り盛大に祝います。

今日は
シンガポールの
【春節】って何? 何してるの?
みたいなコトを列挙しながらお話しようと思います。



①シンガポールのお正月は4回ある

ご存知(?)多民族国家のシンガポールは
世の中がダイバーシティと声高に叫ぶ以前から
多様性が日常にある国でした。
主にマレー、中華、インド、ウエスタンの民族で構成されているこの国では
それぞれ4つの民族ごとのお正月をきっちり祝う。
今回は西暦基準だとシンガポールは今年2回目のお正月になります。

②新年のお祝いワード(祝詞)と干支

新年快乐
  • 「新年快乐」(インネンクァイレウ) ※ 乐=樂   明けましておめでとうございます 

  • 「身體健康(スンテイジェンカン)、萬事如意(ワンスールーイー)」  幸運とご健康を祈ります

  • 「恭喜發財(ゴンシイファチャイ)」  お金持ちになりますように

  • 「Happy Lunar New Year!」  旧正月おめでとう!

  • 「Happy Chinese New Year!」  旧正月おめでとう!

年賀状やカード、メッセージにはこの辺のワードが多いです。

そして今年の干支は蛇🐍日本と同じです。

蛇足ではありませんが、
日本と中華圏では一部干支が違うので注意が必要です。
 ひつじ年がヤギ
 いのしし年がブタ
 ・・・が違います!!!


③赤いものを身につける(服/下着/小物)

春節を象徴するカラーは赤とゴールドが圧倒的。
とりわけ赤は慶事を象徴する縁起の良い色というコトで
身につけて祝う人が多いです。
パッと見分からなくても、ネイルだったり下着だったり
赤を身につけてフェスティブシーズンを過ごす人が多く
クリスマスシーズン初めぐらいから店頭では
赤い衣料品が目につくようになります。


④紅包(アンパオ)を配る

紅包(アンパオ)red envelope

赤い封筒にお金を入れて配る…お年玉やご祝儀のようなもので
「福」を配ることで自分にも返ってくるという風習があります。
目上の人が目下の人に配るのですが、
主に既婚者が配るものとされています。
他にもコンドミニアムのオーナーがギフトやアンパオを住人に配ったり
会社の上司がスタッフに配ったり
住人がコンドやHDB(公団)の管理業者に
日頃の感謝の気持ちを込めて「心付け」として配る場合も。

この封筒もまた基本は赤色、様々なデザインのものが販売されています。
時期になるとスーパーや小売店から袋を貰えたりもします。
各銀行やホテル、ブランドなどが各々趣向を凝らしたデザインを
毎年発表するため、コレクターもいます。

昨今は国の方針で「e-アンパオ」なるデジタル送金で
ペーパーレスの推奨しているのですが若干味気ない…
いまだにこの時期になるとATMに新札を求める列ができるとこを見ると
(日本と同じですねw)
合理主義なシンガポールであっても
デジタル化が難しい分野のようです。

⑤金柑を飾る/蜜柑を配る

【金柑】
金は「財」を意味し、柑は「吉」を意味する縁起物。
金柑は主に「吉祥飾り」として日本の門松のように玄関先に飾ったり
室内にも飾ります。

鈴なりの金柑の鉢植えを家の前にシンメトリーに飾ったり、
大鉢をクリスマスツリーみたいに飾ったり、小鉢を等間隔で並べたり
趣向を凝らし春節ムードを盛り上げるデコレーションがされます。

金柑飾りは私のお気に入りなのですが
昔より見なくなった気がします…
最近はユキヤナギのアレンジを多く見かけますが
金柑界隈には是非負けずに頑張っていただきたい!


【蜜柑】
蜜柑もまた同様な意味があり、こちらもディスプレイ用にも使われますが
気軽な贈答品として配り合うことも多いです🍊


⑥獅子舞が街に出没!

2人1組で1体の獅子を呼吸を合わせて操ります!

ショッピングモールやホテル、自治体がそれぞれに獅子舞を呼ぶのですが
お囃子(演奏)付きで決まったコースを練り歩きます。
ショッピングモールの場合は1店舗1店舗 獅子舞軍団が店先や店内を回り、
音楽に合わせて踊り練り歩きます。
この時、お菓子を配りながら(撒きながら)やってくる場合もあります。
そして居合わせたお客さんや店員さんも皆こぞって
獅子舞に頭を差し出しますw  ⚠︎重要⚠︎
皆、列をなして頭を獅子舞にカジって貰いに行きます。
これは
獅子舞に頭をカジられると一年無病息災に過ごせると言われている為です。
躊躇わずカジってもらいましょう!

広場にライオンダンスショー(獅子舞)の会場が用意されている時には
ショーを観覧できます。
この熱気や技のダイナミックさと緻密さは本当に圧巻ですので、
遭遇した際はぜひ足を止めて見てください。

下記のIGはマリーナベイサンズ(MBS)の去年の模様 ⬇︎⬇︎⬇︎
(めっちゃエレクトリカル獅子舞😅)


⑦マリーナの花火/チャイナタウンのデコレーション

中華系の春節には爆竹のイメージがあると思いますが
シンガポールでは結構前から春節の爆竹は禁止となっています。
(以前に事故があった為と聞いています)

普段からライトアップやショーのあるマリーナですが
この時期はいっそう華やぎ、春節期間中は毎晩花火が打ち上げられます。
最近はドローンによるイルミネーションも併用され
いっそう盛り上がっています。

チャイナタウンのストリート・ライトアップは
車で通りすがりに見るだけでも春節気分が上がります✨

そんな中で開催されるChingay Parade(チンゲイパレード)
春節滞在中であれば必見!
日本の「ねぷた」のよーなネオンフロート(山車)の飾りで溢れ
たくさんの人が参加するエネルギーと熱気に満ちたお祭りです。
パレードのコース全長が長く、規模の大きさから
アジア最大のパレードと言われています。


⑧ラッキーモチーフ(お金・金魚・パイナップルなど)

至る所に見られるラッキーモチーフ。
その年の干支(今年は蛇🐍)はもちろんですが、
金運や豊穣にまつわるラッキーなモチーフが街に溢れます。
よく見るのは金塊(餃子型)や金魚やパイナップル。
お部屋のデコレーションによく用いられます。

右下のランタンはパイナップルがモチーフ🍍


⑨店は容赦なく閉まる!!!

最後に一番大切なこと…
これだけ盛り上げといてなんですが
正直、この期間の観光はオススメしませんwww
なぜなら
どこもかしこもお店が閉まるからです。
ウエスタンのお正月の時は営業してるお店がほとんどですが
春節時期は容赦なく閉まります。

駐在一年目の人が知らずに春節期間に突入し
朝食を求めて彷徨い歩き
ようやく一軒インドミールのお店を見つけた…なんて
お話を聞いたことが何回かあります。
フードコートや一般店舗など普段使いのお店はほぼ全滅です。

セールを楽しんだり春節気分を味わいたいなら
春節が始まる前がオススメです。
来年の参考になさってくださいw

🀙🀚🀛🀜🀝🀞🀟🀠🀡🀦🀧🀨🀩🀇🀈🀉🀊🀋🀌🀍🀎🀏🀢🀣🀤🀥


概略で思いついたところで
ザッとこのくらいですが
また何か思い出したら追記します。

明日はいよいよシンガポールの春節本番🧧
なので
今回言及しなかった
春節】に食べるもの「食事編」を
お送りしたいと思います!

長文にお付き合いいただき
ありがとうございましたー 🍊𓃚 ゛





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