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【旅行記】 初夏の北海道を3泊4日した記録

2024年7月、北海道を4日間かけて旅行した記録。

「初夏の北海道」というフレーズはなんと魅力的な響きんだろう。

私が住んでいる街には、毎年この時期、雨がたくさん降る。そしておまけにとても暑い。まあ日本中どこもそんな感じだとは思うんだけど、年々過ごしにくい天気になっているなとひしひしと痛感する。

東南アジアのような蒸し暑さ、というと聞こえはまだいいものの、湿気と暑さが同時にやってくるこの季節、しんどい。

そんなとき、「北海道には梅雨が存在しないらしい」、という驚きの事実を耳にした。

(みんな当たり前に知っているものなのかな、だとしたら恥ずかしい・・・)

私は30年近く生きてきて初めてこのことを知った、もっと早く知りたかったと思った。

旅先は即決で、初夏の北海道に期待を込めて、飛行機に乗った。

千歳空港付近の上空から

快晴を求めて北海道にやってきたものの、天気予報では2日目から雨だった。着陸時目下には、黄金色の麦畑が広がっていた。薄グレーの雲から覗く景色を、私は晴れない気持ちで眺めていた。

(しかし結局雨が降ったのは最終日だけだった!幸運!)

1日目、レンタカーを借りて千歳空港〜洞爺湖へ行く。

北海道に来たからには美味しいお寿司を食べたい、と千歳市内のお寿司屋さんへ。

ランチメニューの650円の寿司セット(安すぎる)


その後、レンタカーを借りて洞爺湖まで移動した。
山間部の一本道をひたすら走っていく。

まっすぐな一本道がナビに表示される


森の木々は、本州で見ているものと違っていた。
背が高くてすらっと伸びていて、地元の木よりも葉っぱが小さくて、その細々とした葉の合間から光が落ちて森の土がゆらゆら光っていた。

妹が運転をしてくれている中、その光に見入っていた。
鹿が森の中に佇んでいて、神秘的に思える瞬間に遭遇することもできた。

洞爺湖に着いたのは夕方だった。
空は曇っていて、湿気を含んだ空気が湖の周りを漂っていた。

夕方の中島
水辺。風と波がある。
カヌーをする人たち
湖畔の公園より



淡い風景とは対照的に、湖畔には濃い緑の匂いが立ち込めていた。ウォーキングをする人、散歩をする人がそれぞれのペースで過ごしていた。

その日は、チャシバクINN(@chashibaku_inn)というゲストハウスに宿泊した。友人が教えてくれた通り、宿の真ん前に洞爺湖が広がっていた。
※本当に50歩歩いたら水辺に着くくらいの近さ!

お部屋の窓から洞爺湖が一望できる、贅沢な部屋に案内してもらった。

部屋の窓を
開けると湖!

夜は温泉街の方に出てみたけれど、人が多くて少し疲れてしまった。
スープカレーをテイクアウトした、温泉街の方から聞こえるかすかな花火の音を聴きながら、長い1日を終えた。


2日目、洞爺湖〜富良野へ。

2日目、またもや曇りだった。
起きた瞬間、曇った空が目に入ってきたので落ち込んで二度寝をしてしまった。

午前5時半、湖の周りを散歩した。
二度寝を後悔してしまうくらいの幻想的な風景で、なぜか私は行ったこともない中国蘇州の橋の写真を思い出した。

湿度と曖昧さは次元が違うけど似ている、波を持たない静かな海は凪そのもので、ただ見ているだけで自分も水の一部になれそうだった。

遠くの空が僅かに明るくなってきた。
霧なのか、雲なのか、ガスなのか、淡くて霞んでいる。

7時過ぎにカヌーをした。
人生で初めてのカヌー、運動音痴の自分がちゃんと操縦できるかとても不安だったけれど、先生がそれはもう本当に優しく教えてくれた。

クリアボートに乗って、湖の中心部に向かってみる。

湖上から見る景色はまた特別だった。
先生曰く、風がないので波が立たず、カヌーを漕ぐにはベストな環境だそう。

一番深いところで水深は170mほど。
深いところに行くにつれて、クリアボートの底から見える色はのっぺりとした底なし沼みたいなエメラルドグリーンになり少し怖さもあった。


洞爺湖に繋がっている川


ご飯を食べた後は、車で4時間ほどかけて富良野方面へ大移動した。
高速で見慣れない地名のICをいくつも超えて、とうとう富良野という文字が見えた時には感動した。

(思ったよりも、本当に長距離なのでこれから行かれる皆さんは注意してください)

ヨーロッパの鉄道から見たような、広大で、素朴な景色がずっと広がっていた。

着いたのは午後6時前だった。日が長くて本当によかった。

ジンギスカンを食べたかったけれど、ほとんどのお店が定休日で、やっていたお店も予約でいっぱいで、心が少し折れそうになった。
(水曜日、木曜日が定休日のお店が多いので注意を!)


3日目、富良野・美瑛を満喫するぞ

前日のお店に振られまくった1日を取り返すため、早朝から予定を組んだ。
まずは美瑛の青い池へ。

(実は着いた日の夕方に池へ向かったのだけれど、観光の車で渋滞していたので諦めて早朝にした、平日なのに!本当にとても混んでいる!)

夢にまで見た美瑛の池は、本当に(本当に!)青くて、圧巻だった。
ターコイズブルーのような神秘的な青さで、冬に訪れたらもっといいだろうなと思った。

美瑛の青い池

朝の美瑛〜富良野の風景も、全てが絵になりすぎるくらいだった。


散策路にて
白樺の木を見上げる


朝を満喫した後は、セイコーマートでおにぎりを買ってペンションで食べた。これがとても美味しかった。出来立てのセコマのおにぎり、これまでの人生で食べたベストおにぎりTOP3に確実に入る。

富良野の周辺の観光スポットを一日駆け巡った。

四季彩の丘

一緒に行った妹は、花を見るよりここのジャガイモコロッケを愛でていた。
敷地が広大で、ゴーカートみたいな乗り物に乗って周遊した。


一列に並んで歩く牛
さっきの牛から恵んでもらったアイスクリーム、一瞬で胃の中。
ジンギスカン

お昼は、ついに、念願のジンギスカンを食べることができた。
サフォークという種類のお肉がとても美味しかった。食べ比べができる!

富良野メロン
メロンスムージー

その後、富田ファームに行ってラベンダーを見て、メロンを食べた。
この日はあまりにも日差しが強くて、猛暑日だった。

夕方、富良野から2時間ほどかけて札幌市内へ向かった。


4日目、最終日。札幌を少しだけ。

札幌は都会だ。
昨日まで見ていた広大な景色と地続きのところに、文明の塊のようなコンクリートの街があるのが不思議だなあと思う。

最終日は、海鮮丼と気になっていたお店に行って、空港へ。

市場で食べた海鮮丼

森彦コーヒー(@morihico_coffee)は運が良くすぐに入れた。

シブーストとチーズケーキ、とても美味しかった。


最後に。

初夏の北海道、本当に贅沢な旅だったなと思う。
景色が綺麗で、鳥の声が賑やかで、果物が瑞々しくて、花の香りが良く、人間以外の生命力をこの身で感じることができて幸せだったと思う。

穏やかな旅でした。

#忘れられない旅

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