自粛期間は、自然に人生を高めていると思った。ヨガ哲学による考察♪

ヨガの目的は体の健康に止まらず、精神の豊かさや高みへの到達である。そのための修行法な訳なんだけど、ポーズをとるというだけでなく実はこんな風に八部門に分かれています。

①ヤマ(禁戒)

②ニヤマ(勧戒)

③アーサナ(坐法)

④プラーナヤーマ(調気法)

⑤プラティアーハーラ(制感) 

⑥ダーラナ(凝念)

⑦ディヤーナ(静慮)

⑧サマーディ(三昧)

この順番については時代と共に入り口が違ったりしてもいいのかなとは個人的には思っています。大体、現代では、③のアーサナから入っていますし。アーサナってポーズのことです。

三昧(悟り)から入れる人はいないと思うので、(笑)それは到達、目的なのかと思います。

ではでは現代ヨガでまずやっているアーサナの前に2つも部門があるじゃないですか!私は今こそこれに注目したいと思います。本来はまずこの2つの項目をクリアして、体を整えるアーサナに進むのがヨガの修行法です。

2つの部門と今の状況を比べてみました♪

まず『ヤマ』とは5つの禁戒

1アヒムサー(非暴力)肉体に危害を及ぼさないこと、精神的な暴力も避けること。

2サットヤ(真実)世の中の関係や、他人と接するどんな行動にも真実であるということ。嘘をつかないこと。

3アスティヤ(不盗)金、物、考え、話など形の有無を問わず、いかなるものも生涯に渡って盗まないということ。

4プラハマチャリア(不淫)性の快楽に繋がる全行為を断つこと。

5アパリグラハ(不貪)最小限の必需品しか持たないこと。

この5つの禁戒を守ることで心身の欲望を沈め、本来の自分がもつ健やかさにし、世俗的なことから離れて自分を高める。という部門です。

簡単にできます?これ全部クリアした人間だって自分に自信持って言えます??

私はヨガインストラクターの養成校で、初日から逃げ出したくなりましたよ。プロになるためにはこれクリアした人間ってこと!!!!って。アーサナだけできれば教えられると思ってた私はさーーーっと血の気が引きました笑

でもどうでしょうか。この今のコロナによっての自粛に入り、

1感染しないように体の健康を保つため自分自身を酷使することを辞めさせられているだけでなく、自分や人の精神も傷つけないように差別発言などにもナイーブになっている (アヒムサー)

2人との接触をしないという初めての機会に、簡単に接触できていた時より、社会と自分の関係や人との関係は嘘のない真実の関係が浮き彫りになっている気がします。(サットヤ)

3みんな家にいるし、貴重品も留守のところに置けないし、盗みにくくなっている、、(ような気がする) (アスティヤ)

4同じ空間にいるだけで他人と「濃厚接触者」となる今、相当な信頼関係でもなければ性行為はできなくなっているでしょう。そしてそれは愛があるものに限られるので単に快楽のためということはもはや実現できない。(プラハマチャリア)

5買い占めについて誰もが考える事態となり、誰もがこの期間に家の片付けをし、「物を所有すること」を考えることとなった。(アパリグラハ)

ほら!!!「禁戒」って言われると守るのがすごく難しいのに、自然の流れでいつの間にか暮らしに取り込まれてないですか!

次行きます、次!!!

次の部門 『ニヤマ』とは5つの戒律

1シャウチャ(清浄)肉体と精神の清浄。どんな社会的地位にあっても清らかな習慣であるべき。怒りを避け、貪欲から離れ、妄想を空にし、自惚れを遠ざけ、嫉妬を止めて、心の清浄を保つべきである。

2サントーシャ(知足)人は逆境にあっても満足できる習慣をいつも保つべきである。足るを知り、満足できること。そうすれば、障害なく人生の目的に向かって集中できる。

3タパス(苦行)食べ物、運動、睡眠、娯楽に関わる全てが質素であることに厳格でいること。そうすることはその人の人格を高潔にする。

4スヴァディヤーヤ(学問)健康で幸福で平安に人生を包むには、専門的に通じる学問の追求や研究が重要である。

5イーシュラ・プラニダーン(自在神、信仰)唯一絶対なる存在(宗教でいう神)に信仰心を持ち、祈りを捧げる。そうすることで自らに備わる神性を信じることができる。万物に対し、感謝と尊敬の念をもち献身的に生きる。自分ではどうしようもないことを受け入れ、身を委ねること。

さてこれが2部門目の戒律です。これだけ読むとそんな素晴らしい人間に自分はなれるのか!と思ってしまいますが、今この状況の中で

1心の清浄を保たないと、本当に心が病んでしまいそうな状況下で、誰もが自分の気持ちを澄んだものにしようとしていると思うし、社会的地位が高いほどそれができない人が自然と目につき、様々な職業や社会的地位のある人の心が慈悲深くなるようにみんな願っているのではないかと思う。(シャウチャ)

2ステイホーム、おうち時間、を合言葉に、それを苦しむのではなくみんなで力を合わせて逆境に満足し楽しもうとしてるじゃないか!!!(サントーシャ)

3単純に快楽や娯楽は自粛され、自炊のご飯に満足できたり、自分でできる楽しみを誰もが今、見つけ質素に満足していると思う!私も主婦だとはいえ、外食なし自炊3週間で質素な食事の方がとても楽です♪病気を防ぐ免疫機能を保つため、厳格な生活を自然にできていると思う!(タパス)

4お金のためだけに仕事をするだけでなく「自分には何ができるか」と自分こそが社会にできることを誰もが考えていると思います。そしてみんなそれを突き詰めたり、考えたり、し始めていると感じます。研究や勉強が自分にとって楽しいものに。(スヴァディヤーヤ)

5自然に祈っているでしょう^^世界中の誰もが。「終息しますように」この言葉を聞かない日はありません。 この状況を受け入れ、身を委ね、万物に思いを馳せ、自然に感謝と尊敬が溢れているのではと思います。(イーシュラ・プラニダーン)


まとめ

どうでしょうか。私のヨガへの思いの熱さがこういう思考になってるのかもしれないけどw でもそれを差し引いても、すんなりとヨガの古代からの考えがスッと腑に落ちる感じがしませんか

この状況下で考えたこと、行動したこと。それは自分の人生にとってメリットともとれると感じます。

こんな2部門が自分に深く落ちたら、ここから「アーサナ」ヨガのポーズで体を整えていく。どんどんヨガが面白くなる時代に突入の予感です。

ダイエットや美容、健康のためのヨガですがさらに納得いくのはこういう状況下だからだったりして!ヨガって修行なんですが、本来は人生の知恵の『宝庫』。

宝箱なんです♪ 実は意外と苦行じゃない。やってみたら簡単なことだし、恩恵がある。

そしてヨガの目的である、人生の悟りもこんな感じで実は遠いものじゃなくてふと自分の暮らしの中に自然とあるものなのかもって思います♪

2部門のヨガの考えと、コロナの自粛との関係でした〜

ヨガ面白い!!!でしょ♪^^





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鈴木めゆ
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