洞窟と青空と羽

体が強張ることで、心が怖気づいてしまう。心が怖気づくと体が緊張し筋肉がさらに硬くなってしまう。そうすると居心地が悪くなって心がそわそわする。しかし体が動きにくくなっているので行動が伴わず、落ち込んでしまう。落ち込むと体が冷えていく、冷えると固まる。固まると心が悲しくなっていく。悲しいと辛い。もう何もかも辛い。

洞窟の中にいるようだ。冷たくて助けがなくて。

その逆にするとどうなる。
体をほぐすと筋肉の緊張がほぐれる、心の緊張も解ける。心の緊張が解けると、背中や肩の力が抜ける。そうすると心が軽くなる。心が軽くなると行動も軽くなる。行動ができると充実するので楽しくなる。楽しいと心が前向きになる。明るく笑顔になる。体を動かすと血行が良くなって温まる。体が温まると心地よい。体が心地よいとどこまでも頑張れそうだ。

洞窟の外は青空だった。そして。
そこに羽ばたいていけそうだ。

ここは青空で、羽ばたいてよい。しかし、ふと洞窟に入って出られなくなってしまうきっかけやトラップだらけなのが人生だ。自分で出ることはとても難しいのだ。すでに青空を知っていて羽ばたくことも知ってる人にはそのことはわからない。到底わからない。だから手を差し伸べることはできない。だってわからないんだから。

羽ばたいていれば良い。その人たちは希望の星だ。太陽だ。ただただもっともっと羽ばたいていてほしい。しかし、トラップはある。洞窟に入らないように、時々木に止まって休んで。さえずって楽しんで。いっぱいいっぱい楽しんでいてほしい。青空は素敵だという世界を持続していてほしい。

しかし、洞窟から出られてから青空を知った人は、羽ばたきながら一緒に洞窟にいる人を連れて行ってほしい。連れていくことが難しいならば青空があることを教えてあげてほしい。教えるのが難しかったら、時々洞窟に立ち寄ってほしい。

ここは青空だ。
羽ばたいて良い。

羽ばたけない人、洞窟だと思っている人、青空を知らない人、知ってるけど見上げることを忘れてしまった人、青空しか知らないからずっと楽しい人、
羽ばたく力が持続する人、羽ばたき方を知らない人

みんな一緒にいること。同時に生きていること。
呼吸をしていること。

忘れないで。

私はここにいます。
大丈夫。

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