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気が滅入る日もいいことがありそう。

連日の仕事疲れのせいか、はたまた彼女のご機嫌取りで疲弊したせいか、ここ最近は気が滅入りがち…。スッキリと起きられる朝なんて少ない。仕事は進めなければならないのだが、あまり気乗りしない。

「こんな陰鬱な気分をバッとどこかに吹き飛ばしてくれるような出来事が何か起こらないかな」なんて妄想しながら、コワーキングスペースへと向かう。

コワーキングスペースは、色んなジャンルの店舗が立ち並ぶビルの中にある。8階建てのビルの6階だ。いつもなら、エレベーターが1階に到着するまでにある程度の時間がかかる。しかし今日は違った。一瞬だ。

ボタンを押したその数瞬、たちまちのうちに扉が開いた。そしてさらに、途中の階で誰も乗り込むことなく6階まで。あまりにもスムーズだ。1秒の無駄なく目的地まで辿り着けた。

『エレベーターの扉がすぐに開いた』

なんだか、たったこれっぽちのことで心が少し明るくなった。調子にのってスキップなんてしたくなる(人がいるからやらないけれどさ)。

曖昧に流れ行く時のなか、いつもとちょっと違ったことが起こるだけで、人って案外嬉しいのかもな。

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