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スタンフォード式人生デザイン講座
夏頃に読んだ本です。
読書会で紹介しよう〜と思って、ノートにしっかりまとめた思い出。
だけど、あまり実践できていない。
2021年の目標を立てるのにちょうどいいかな、と思って、今日見返してみました。
せっかくなので、デジタルでまとめてみたよ。
書き出すの楽しい。
以前、アート思考の本をご紹介したことがありますが、今回はデザイン思考ですね。この二つの違い、皆さんはわかりますか?
簡単にいうと、アート思考は、問題提起。
世の中にある固定観念に揺さぶりをかける。これって当たり前にあるけど、どうなの??と、新しい提案をするような思考です。
一方、デザイン思考は、問題解決。
何か障害があって滞っているものを、助けたり、よりよく改善していくような思考です。
私も最近知りました。
このスタンフォード式人生デザイン講座は、その名の通り人生をデザインするための本です。
スタンフォード大学で行われている講座を書籍化したものになります。
これから進路を決める若い人も、今就職しているけど、もっと良くしたいなぁと思っている人も、年齢に関係なく幅広い人が読んでみるのに向いている本かなと思います。
図には進め方と、必要なエクササイズをまとめてみました。
より良い人生を送るためには、
人間性・行動・考え方
この三つに一貫性が取れていることが重要です。
①今の現状を把握しましょう
デザイン講座の出発点は、今の現状を把握することにあります。
今の自分はどんな地点にいるのかな?
何が好きで、何に困っているのかな?
これを明確にしないと始まりません。
自分の将来を考えるときに、多くの場合は、
〜になりたい!とか、
〜を目指す!
とか、明確なゴールを設定しますよね。
そこに向かって突き進む。
けれども、この本では全く違う考え方をしていて、明確なゴール地点を定めません。現状から、一歩ずつ踏み固めていく形で、進路を決めていきます。
行き先はわからないけれど、進んでいる方向が正しいことはわかる。
これが、この本が推奨する進路の取り方です。
②ゴールではなく、コンパスを持ちましょう。
通常私たちは、自分の進路を考えるときに目標としてゴールを掲げがちですが、これは少しリスクを伴います。
実際にその職業についてみないと、わからないことってたくさんあるからです。憧れていたけど、イメージと違った!と思い悩むこともよくあります。
あの職業につく!と決め込むのではなく、仕事は自分でデザインする!と、思えると良いですね。
そこで、推奨されるのが指針を決める強固なコンパスを持つことです。
はっきりと正確な進路を教えてくれるコンパスを持つためには、今の現状の把握がとても重要になってきます。
自分の仕事感とは何か?
自分の人生観とは何か?
そして、その共通点や相違点をしっかり把握すること。
完璧に噛み合って調和が取れている必要はありません。
ただ、どの部分に妥協が発生するかとか、どこに力を入れているかとか、自分の在り方を把握して、コントロールしている実感があることが大切です。
そうすることで行き先にズレが発生しても、慌てることはなくなります。
◉把握するための方法
グッドタイム日誌をつけてフローを明らかにする。
フローというのは、自分が夢中になっている状態のこと。
あれ、気がついたらもうこんな時間だ!のように、時間が消失する感覚があったり、高揚感がある状態。
働いている中で、どの部分がフローで、どの部分がそうではないのか。
見極めをすることによって、現状の解決策が見えてきます。
日誌として、その日のフローを書き出してみましょう。
全部嫌になって転職しか考えられなかったけど、実は全体の30%の作業だけが嫌だったと気がつく。
そうしたら、この30%をどうしたらいいのかを考えればいい。
逆に会議がすごく楽しかった!というフローがわかったら、会議の何がそんなに楽しかったのか、深堀してみる。
このフロー状態の明るいエネルギーに気がつくと、強いやる気、原動力が生まれます。
そこに焦点を当てていきましょう。
◉マインドマッピングをする
この活動は自分が好きなこと、エネルギーが湧いてくることをとにかく書き出してみるものです。
書き出してみて、掛け合わせて、架空の新しい仕事を考え出してみること。
目的は、頭を柔らかくすること。
そんなこと不可能だよって言ってくるもう1人の自分を回避するための練習になるので、思いつくものが実現不可能でもOK。
三つくらい考え出して、自分の役割をスケッチしてみましょう。
だんだん自分の好きがわかってきます。
③やりたいことを考えて小さく実行する。
完璧な人生プランを思い描けば、何もかもがうまくいく!
正解がどこかにある!
と思い込んでいる人がたくさんいる。
でも本当は違う。あなたの人生には、何通りもの楽しいプランと可能性が存在しますよ!それを一緒に考えてみましょう、とこの本はさそっています。
◉冒険プランを考える
楽しいプランを何通りも考えてみて、その中から一つ選んでみましょう。
今考えているプランはなんですか?
それが一旦白紙になったら何をしますか?
世間体やお金などあらゆるしがらみや制限が全てなくなったとしたら何をしますか?
という具合に3つくらいプランを考えて見るのがおすすめです。
さらにくわしい5カ年計画を立ててみましょう。
◉プロトタイピングをする
プロトタイプとは試作品のことですね。
つまり人生に組み込むと、お試し体験みたいなものです。
いきなりお店を開くとか、いきなり仕事を変えるではなくて、小さく足を踏み込んでみるのがよい。
インターンに行くもよし。
気になる仕事に携わっている人に話を聞くもよし。
いきなり猪突猛進せずに、ちょっと覗かせてください〜と周りにアプローチして実情を知っていくと、やりたいことが明確になっていきます。
そんなに興味があるのなら…と思わぬオファーにつながるかも。
この2つのアクティビティ行って、実体験をもとに導き出される質問に当たると、プランはより現実的で強固なものになっていきます。
さらにアイデアが出てくるかもしません。
◉自分にインタビューする
後々のことを考えて選択肢をたくさん持っておけるようにすることが大切!と考えている人も多いけれど、実際は選択肢が多過ぎても困るだけです。
問題は保険を持つことではなく、自分の意思でちゃんと選べるか、ということにあります。
誰もが人生を模索するのは、幸せになるため。
自分にとって幸せってなんですか?
と、問いかけることを忘れないようにしましょう。
たくさんのデータがあることが幸せではありません。
自分で選んで断ち切ることも幸せを掴むためには必要なことです。
◉グロクする
これは日本語ではなく、海外で作られた造語だそうです。しみじみとわかるというような意味があるのだとか。
この本におけるグロクするとは、考えている選択肢について、一旦本気で選んだと思い込んで過ごしてみるということです。
例えば、中国に赴任する選択肢を検討しているとしたら、現実ではまだ実行していないけれど、もういくことが決まった人として、成り切って数日過ごす。そのときに何を感じるかに注目してみる。
以上がこの本に載っているエクササイズでした。
ライフデザインは自分の生きる目的を明確にすることです。
考えてみた内容を他の人と、共有してみるのもおすすめです。
内容をつらつらまとめてみたけれど、いかがでしたでしょうか。
一発で将来の夢を掴み取らなければならない。
膨大なデータに当たって、正解の進路を選び取らなくてはならない。
そうすることで間違いのない人生が得られる。
今まで、ずっとそう思ってきたけど。
全部覆されました。
きっと多くの人がそうなのではないかと思います。
人生はもっとワクワクしながら、自分の好きに従って、模索しながら、そのプロセスを楽しみながら進むんだよ、て教えてくえる本でした。
まあ、それでも結構実行するのは難しいなぁと思うけれど。
やり方はわかっても、なかなかうまくできないんですよね。
そこがデザインのスキルというか、技術的な部分が問われるところ。
ちょっとずつ高めていくものなんでしょうね。
けれども、本には細かいやり方や、アドバイス、ワークシートまでついているので、興味のある人は手に取ってみてもいいかもしれません。
個人的にはマインドマッピングで新しい仕事を考えてみるのと、プロトタイピングで人の話を聞きにいくのをやってみたいな〜と思いました。
来年は違う畑ものぞいてみたいなー。
できるかなぁ。
あとは、最後の他の人と共有してみましょう!がすごく気になります。
そういうことができるコミュニティって、やろうと思っても、あんまり身近にないかも?
まあ、読書会とかはあるけれど。
社会人とか大学生関係なく、人生観とか仕事について話し合える場があったら、お互いに楽しいし、得るものがあるかな???
自分で開いてみるのもありかな?
そうしたら、デザインが難しい〜って思っても、みんなで楽しめるかも?
もし今後、Noteがもっと活発になってきて、賛同してくれる人がいたら、やってみたいなーっと密かに思いました。
こういう本を読むと、アクティブかつポジティブになれるのでいいですね。