『あなたの恋人、強奪します。』#3:「院内ドロ沼三角関係の結末」ネタバレ感想
『あなたの恋人、強奪します。』第3話が4/27(土)放送され、関西では一日遅れの4/28(日)の放送でした。
第1話と第2話の感想は以下からどうぞ。
以降ネタバレありますので未視聴の方はご注意を!
そしていつものように推しの渡邉美穂さんの記述多めですのでご容赦ください。
TVerで今のところ全話無料視聴できますので是非ご覧ください。
あらすじ#3
感想#3
梨沙の変装
杉原医師を夜中に病院に誘い出す作戦として、梨沙が変装して病院に怒鳴り込むのは痛快でした。
杉原医師に結婚詐欺にあったと大騒ぎするものの、実際に会ったら「あなた誰ですか?」とキョトン。
おそらく副婦長からもらったおせんべいを大事に両手に持ちながら「やりましたよ〜初仕事!」と無邪気に喜ぶ様は愛らしい。
作戦の意図に気づかず行動していたことを陽介にたしなめられすぐにシュンとしていましたが。
前回から陽介、梨沙に厳しいですね💦
吊り橋効果
梨沙の騒ぎで病院に戻った杉原医師を雛子は呼び止め、自分の病室まで案内してほしいと頼みます。途中ナースステーションで副婦長に見つかりそうになるのをしゃがんでやり過ごす二人。
これも雛子の作戦なのかなあ?と感じました。
いわゆる「吊り橋効果」を狙ったのかと。
恐怖や緊張の状況を一緒に体験することで、そのドキドキが恋愛感情からくるものと錯覚する心理です。
きっと雛子はそのためにわざわざナースステーションの前を通ったのでしょう。
広い病院のこと、その気になれば迂回できるはずですから。
その甲斐あって、深夜の病室でいい感じになる二人。
ドジっ子陽介
小夜子の身辺警護をしていた陽介は、小夜子と真一の密会をスクープしますが、空き缶を踏んで音を立て、尾行がバレてしまうドジっ子ぶり。
でも小夜子と真一の関係をゲットできたのはお手柄です。
小夜子の本音
これまでも恋愛に傷ついては幼馴染の真一に慰めてもらっていた小夜子。
そんな彼に告白されて、彼は小夜子にとっての青い鳥だとようやく気付きます。
雛子に全てを話して、卑怯ですよねと自嘲する小夜子。
そんな小夜子の想いを受け、雛子は新たな作戦に取り掛かります。
陽介の協力で濡れ場を押さえる
杉原医師のスマホを通話状態にした雛子と、修理人になりすました陽介との連係プレイで、病室でいちゃつく杉原医師の声がナースステーションに鳴り響きます。
あー、これは杉原医師やっちゃいましたね。
雛子の謀略に引っかかったとはいえ、これまでも派手に女遊びをしていた彼にとっては身から出た錆です。
医局でも噂は広まっているようですから今後は針の筵状態でしょう。
副師長の優しさ
杉原医師の元カノだった副師長は、杉原医師と付き合う看護師に意地悪をしているように見えて、実は杉原医師から後輩看護師を守っていたというのが真相でした。
小夜子の事もお見通しで、気まずくなったら辞めようと思っていた小夜子を引きとめます。
こんなことで優秀なスタッフに辞められるのは困ると微笑む副師長、理想の上司でしたね。
飛んでいった青い鳥
幸せは実はすぐそばにあったんだ。
でも気づいた時には青い鳥は飛び去った後。
真一は小夜子にずっと一緒にいてほしいと告白しました。
ですが、杉原医師の強奪作戦が進行中でなかなか煮え切らない態度の小夜子に、真一はあきらめて関西に転勤してしまいました。
雛子と陽介はすでに把握済みでしたが、雛子の判断で小夜子には伝えていなかったようです。
青い鳥、本当の結末
私がおぼろげに覚えていた話は、小夜子と同じく、旅をして探し回っても見つからなかった青い鳥は実は家にいた=幸せは実は自分の身近にある、といった結末でした。
ただドラマ内の絵本のように本当の結末があるそうです。
近所の足の悪い娘に青い鳥を渡したら歩けるようになって、喜ぶ娘と一緒に餌をあげようとしたら窓から逃げてしまいます。
落胆する娘に、チルチルが「またつかまえてあげる」と慰める終わり方らしいですね。
この結末、いろいろな捉え方があるとは思います。
幸せというものは獲得して「はい終わり!」というものではなく、すぐにどこかに行ってしまう不確かなものなのでしょう。
諦めずに幸せを何度も探し求めていく生き様が大事なんだというメッセージが私には読み取れました。
中身のない封筒と小夜子の旅
てっきり最終ページに真一の引っ越し先のメモが入っているのかと思ったら、切手付きの中身のない封筒が一枚入っているだけ。
引っ越し先の住所がわからなくても前の住所に送れば引っ越し先に転送されるという話をナースステーションでしたことを思い出す小夜子。
幸せな青い鳥を再び見つけることができるのでしょうか?
先ほどの本当の結末のように、小夜子は雛子がくれたヒントを元に、逃げてしまった青い鳥を再度探す旅に出るのでしょう。
願わくば青い鳥が再び見つかりますように。
細かすぎる恋人強奪#3
①hpのノートパソコン
今回遅まきながら気づきましたが小夜子のノートパソコンもヒューレットパッカード製。
②せんべい
おせんべい、副師長が梨沙をあやすためにあげたと推察します。
メーカー名はさすがにわかりませんでした。
③デビルマン梨沙
マスカラが流れてちょうどデビルマンみたいになっていました。
肌の色からしたらOVA版です。TVアニメ版は緑ですものね。
④青い鳥絵本
これは調べても同じ表紙の本が出てこなかったので美術さんが作られた小道具かもです。
⑤封筒に貼ってあった切手
これですね、青い鳥の切手。雛子の粋な計らいです。
⑥梨沙の朗読
美穂さんの朗読がとっても素敵なのでaudibleなどで朗読のお仕事してほしいと強く思いました。
⑦青い鳥の話をするときの雛子のコーディネート
中盤と退院時に青い鳥の話をするときの雛子は、どちらもブルーのコーディネート。
きっと青い鳥に合わせての配色でしょう。
何でも着こなす武田玲奈さん、素敵です。
⑧ナイチンゲール
原作の『夜啼鳥と青い鳥』をドラマ視聴後読みました。下記の第2作目に収録されています。
クリミア戦争で献身的に看護に従事した「フローレンス・ナイチンゲール」と、戴帽式でそのナイチンゲールの誓詞を唱和する看護師の姿からナイチンゲール=看護師=小夜子を表しているようです。
もう一つ「ナイチンゲール」は鳥の名前でもあり、和名を「サヨナキドリ」と言います。
ナイチンゲール(Nightingale)は古い英語で「夜に歌う」という意味。
漢字では「小夜啼鳥」となり、今回の依頼人「小夜子」とかかっているのには、原作者永嶋恵美先生のセンスがうかがえて素晴らしいです。
最後に
DVの彼氏から逃れたいという1話の梨沙と違って、小夜子が彼氏と別れたいのは元カレとよりを戻したいという理由で、小夜子自身も自分を卑怯だと思っています。
でも正面切って別れ話をすると杉本医師はきっと粘着するでしょうし、オフィスCATに依頼して正解でしたね。
真一との関係は雛子が陽介に言ったように依頼外のこと、本来なら雛子が関わる必要はありません。
そんな一見冷たく感じる雛子が、絵本と宛名のない空の封筒を渡すことで小夜子をさりげなく助けるのは、雛子の人間味を感じて胸が暖かくなりました。
小夜子と真一が結ばれて幸せになってほしいですね。
それでは長文最後までお読みいただきありがとうございました!
(終)
第4話予告
次回第4話は公式サイトによると変則スケジュールのようです
第5話はどうなるんでしょう?
ABCテレビ(関西) 5月5日(日) よる11時55分 放送
テレビ朝日(関東) 5月11日(土) 深夜2時30分 放送
原作:永嶋恵美「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズ
よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは当noteの維持・渡邉美穂さんへの応援に使用させていただきます!