映画『あたしの!』完成披露試写会ネタバレなし感想
先日2024年10月10日、映画『あたしの!』完成披露試写会に伺いました。
できるだけネタバレなく感想を書いていきたいと思います。
随時加筆訂正しますので、あらかじめご容赦ください。
開演前
受付時間少し前にホールに付くと既に長蛇の列!
そして9割以上女性の皆様!
音楽劇『逃げろ!』の女性ファンの多さに匹敵する多さでした。
ホールの様子
ホール内に入ると思ったより小さめのスクリーンと、その前に映画のロゴの入った高さ2.5m×幅8mほどのボードが立っていました。
これはまず舞台挨拶が来るんだなとピンときました。
ホールのキャパは600人強、前方中央の数列はメディア席になっていましたので、今回の試写に招待されたのは550~560人くらいでしょうか。
舞台挨拶
舞台挨拶の内容は上記のノーカット動画・記事を参照くださいませ。
個人的には、美穂さんが生がきは大事な仕事の前に食べるとリスクがあるので食べるの我慢していた話と、美穂さんとなぎささんが撮影開始前に餃子食べに行って仲良くなった話、柾哉さんが新幹線の席にこだわる話が面白かったです。
あと、木村柾哉さんが当日誕生日でサプライズで横堀監督が花束持って出てこられたのもニクい演出でした。
試写感想
ネタバレ回避のため印象のみの感想となります。
総評
四人の入魂の演技最高でした!特に後半にかけては感動のあまり隣の方にわからないよう指で目をぬぐっていましたよ。
青春時代の想い出が蘇ってきて甘酸っぱい気持ちになりました。
自分は好きな人に好きだと言えなかったので、あこ子の真っ直ぐさを観て、鑑賞後、あの時勇気出して言っていれば良かったなあと昔にトリップしてしまいました。
自分の気持ちに素直になって「好き、好き、大好き!」と言えた方と、どうしても言えなかった方、全ての人の心に刺さる映画です。
題材的に10代~20代の方に向いてそう思われがちですが、なんのなんの!
大人の方、お父さん・お母さん世代以上でも十分楽しめますよ!
関川あこ子(演:渡邉美穂)
映画初主演とは思えないエネルギッシュな演技に激しく心揺さぶられました。
笑って・泣いて・喜んで・怒って・おどけて・悲しんで、今彼女が持っている全ての引き出しを開けたような名演でしたね。
加えてさらに新しい引き出しをいくつも見せてくれ、女優としてのステージが何段階も上がったとお世辞抜きに感じます。
原作であこ子の顔は千変万化、時にはギャグ化もする表情の豊かさなのですが、美穂さんも負けず劣らず表情豊かで、どの瞬間を切り取っても活き活きと万華鏡のようにキラキラしているあこ子は魅力的で目が離せませんでした。
原作の幸田もも子先生が「リアルあこ子」と太鼓判を押していたのも納得です。
そして大きな演技に目を奪われがちですが、ふとした仕草や目線の移動にもすべて神経が行き届いているのにも感服しました。
これからも様々なクリエイターが彼女を起用していくことは疑いないでしょう。
素晴らしい映画女優の誕生に立ち会えて感無量でした!
御共直己(演:木村柾哉・INI)
原作キャラにさらに深みを増した人物像を作り上げており、美穂さんと同様、映画初主演とは思えない演技素晴らしかったです!
あこ子が「動」とすれば直己は「静」。
物語の展開が進むにしたがって微妙に変化していく、表情と心の揺れ動きを繊細に表現されていました。
おそらく四人の中で一番難しいことをされていたと感じます。
この直己ってキャラクター、漫画ではなく実写になると嫌味になりかねない危険性をはらんでいる印象を持っていました。
けれど柾哉さん演じる直己は決してそんなことはなく、素直にいい奴だなあと心から思えたのも実はすごいことだと思います。
男性の自分から見ても嫉妬の感情がわいてこないイケメン、こういった恋愛物の王子様役としては稀有な存在で、柾哉さんの入念な役作りの賜物だと感心しきりです。
その柾哉さんは言わずと知れた人気グループINIのリーダーで。映画の主題歌も歌っておられます。
歌も踊りも演技も素晴らしい柾哉さん、これからもきっとオファーがたくさん来るのは間違いないですね!
主役級若手俳優としての今後のご活躍を楽しみにしています!
谷口充希(演:齊藤なぎさ)
もう一人の主演女優と言っていい名演でした。
恋愛と友情の狭間であざとさと黒さを持つ充希に見事になりきっておられました。
なぎささんの演技を見るのは初めてだったのですが、中盤からラストにかけての入神の演技に心締め付けられました。
ご本人も悩まれたと言っていた、あるセリフの後の展開は涙なしでは観られなかったです。
調べてみると四人の中で一番年下ながら、テレビドラマや映画にも多数出演され主演も務めており、そういった蓄積が今回の演技にも生かされているのだろうと合点がいきました。
彼女もまた今後もっと活躍するに違いない若手女優さんですね!
これからも美穂さんと切磋琢磨していってほしいです!
そんななぎささん、実は2021年9月5日放送の『逃走中』×『ONE PIECE』100巻記念コラボSP放送で共演されています。
成田葵央(演:山中柔太朗・M!LK)
柔太朗さんは最優秀助演男優賞!
あこ子、直己、充希に優しく寄り添いながら、時にはそっけなく、そして時には真摯に3人を支える様子が、直己とはまた違った角度で格好良かったです!
現実では柾哉さん・美穂さんより年下ながら、劇中ではそれを微塵も感じさせない存在感もさすがでした!
飄々と軽さが持ち味な成田のキャラクターを他のお三方に負けず劣らず自分のモノにされていました。
柾哉君ともどもこれからも俳優として飛躍していってほしいです!
そして実は柔太朗さん、直接絡みは無いながら、昨年美穂さんとドラマで共演されていました。
主人公立花あかり(久間田琳加さん)と恋に落ちる成瀬和泉役を好演されていましたよ。
田中(演:小田惟真・THE SUPER FRUIT)と鈴木(演:笠井悠聖)
陰キャ凸凹コンビ(勝手に命名させていただきました)、田中と鈴木は要所、要所で笑わせてもらえて、だんだん愛らしくなってくるマスコット的存在でした。
脳内会議の方々
ネタバレになるので写真と詳細は避けますが、新しい形での脳内会議新鮮でした!
あこ子と充希の脳内会議のみなさんお疲れさまでした!
『あたしの!』ブルーレイ化の暁にはお一人ずつじっくり演技を堪能させていただきます。
藤田ニコル
ここで藤田ニコルさん来たーーー!と試写をご覧になった方は思ったに違いない!
是非11月8日は藤田ニコルさんを探しましょう!
ニコルさんは幸田もも子さんの人気作『センセイ君主』とコラボされたご縁があり、今回の映画出演もお二人とも楽しみにされていたようです。
横堀光範監督
映画を通して観て、抒情性と論理性を兼ね備えている方だなあと感じました。
すべてを読み取れたわけでは無いですけど、ワンカットワンカットにちゃんと意味があって、それを美しい映像で表現されていて。
この映画を単なるラブコメディではなく、一つの芸術作品たらしめている理由がそこにあると感じました。
監督の演出意図を読み取るためにも、11月8日の本公開後、再度確かめに行きたいです。
初長編映画おめでとうございました!
司会:伊藤さとり
軽妙な語り口で舞台挨拶を仕切っていただいていました。
映画評論家の方だったんですね!
『シネマ・アディクト』や『シネマクラッシュ』でナビゲーターしている美穂さんと、映画界の先輩として今後も交流を続けてほしいです。
原作:幸田もも子先生
完成披露試写会に来られていたそうです!
原作者の先生が喜んでおられる幸せな映画になって本当に嬉しいですよね。
主題歌と挿入歌
主題歌はINIの「Break of Down」、挿入歌はチョーキューメイの「シナモン」、どちらも名曲です!
試写終了後
エンドロールが終わった後、観客からは万雷の拍手が。
そこに上手そでから誰かが現れた!
そういえば先ほど司会の伊藤さとりさんが「映画が終わってもすぐに席を立たないでくださいね!」と言っていたのはこれだったのか!
登場したのは田中と鈴木!
コミカルな二人のやり取りの後、メインキャスト4名と監督のサプライズ再登壇に観客も大盛り上がり!
5人は完成披露試写で最後まで見た皆さんの様子がどうしても見たかったので残っていましたとのことでした。(すみません、ここらへん記憶があやふやです)
その後皆さんから再度ご挨拶があり終演となりました。
最後に
今回運よく完成披露試写会に当選し、舞台挨拶と試写を観ることができ本当に光栄でした。
美穂推しとしては待ちに待った初主演映画、それが美穂さん自身も大好きだった幸田もも子先生原作と、いくつもおめでとう!が重なった映画です。
11月8日(金)どうにか都合をつけて初回上映を観に行こうと思っています。
少しでも興味があったら是非映画館に足をお運びください。
決して損はさせない素晴らしい映画ですよ!
(END)
追記:新ロング予告公開
あこ子と充希の少女時代も観れて、チョーキューメイさんの挿入歌『シナモン』も聴けます!
見ごたえたっぷりの新ロング予告、是非ご覧ください!