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大河ドラマ「光る君へ」第13回「進むべき道」視聴のメモ
藤原道長の兄・道隆の娘、定子がついに従兄弟にあたる年下の一条帝に入内。史実ではこのときまだ13歳くらいのはず。
演じる高畑充希さんはまさに少女の雰囲気をかもしだしていらっしゃいました! 天真爛漫な幼さと気品を表現した演技力に、「若き大女優!」と絶賛したいです。
対局に位置するのは一条帝の母・詮子。演じる吉田羊さんは「我が子を守る権力者として自覚を持った強い女性」の風格を声色から表情、目力で伝えてきました。
もっとも、定子と一条帝の純愛が可憐で美しければ美しいほど、やがて破局は大きな悲劇となってしまうのですが……。
そのころヒロインまひろ(紫式部)は庶民に文字を教えることに生きがいを見つけます。
そんな自分がまさか、「源氏物語」によって一条帝と彰子(道長の娘)との仲を取り持ち、結果的には定子と一条帝の間に溝を作る役目を担うとは予想もせずに。
道長とのつらい恋の経験があるがゆえに、まひろは苦悩するだろうと予感させます。「源氏物語」を楽しみに彰子のもとへ通うようになる一条帝が定子と疎遠になってしまうのですから。……おっと、先走りすぎましたね💦
廟堂で民を思いやる意見をした道長に実資が同志を見つけたような共感のまなざし。ふんわりとしていながらも夫に「女の影」を感じて動揺している倫子や復讐心を隠した冷たい美貌の明子女王、老いゆく兼家の哀愁と見ごたえがありました。
次回は「星落ちてなお」……巨星・兼家の逝去が描かれるようですね。