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田舎暮らしを記事で体験してみませんか?#秋の一日
こんにちは。める丸です。
今回の「田舎暮らしを記事で体験してみませんか。」では、田舎での秋の一日をお送りいたします。
秋になると、少し寒くなって外で遊ばなくなる…
なんてことにはならないんですよね(笑)
田舎では、秋には秋の遊び方があるのですよ^-^
さっそく体験していただきましょう。
田舎の秋はとにかく寒い。
朝晩は特に冷え込みが厳しく、外に出ると手足が冷たくなるのが分かる。でも、これが田舎の秋らしさでもある。
都会のように建物が密集していないから、風が勢いよく吹き抜けていく。その冷たい風を感じるたびに、「もう秋なんだな」と季節の変化を実感する。
そんな田舎の秋でも、私たちはやることが尽きない。自然に囲まれているからこそ、秋ならではの楽しみがたくさんある。
私たちの遊びのリストには、どこかから自然に生まれたイベントがいくつも並んでいた。
トンボとの真剣勝負
秋といえば、まずはトンボだ。田んぼの上や草原を見渡せば、無数のトンボが飛び交っている。
どこからやってきたのかは知らないが、彼らはまるで私たちに挑戦状を叩きつけるかのように低空飛行を繰り返す。
「捕まえられるものなら捕まえてみな」と言わんばかりにスイスイ飛び回るその姿に、私の心に火がつく。
網を片手に構えて、「よし、勝負だ!」と気合を入れる。
風に吹かれて揺れる草むらの中を駆け回り、トンボの進路を予測しながら網を振り回す。うまくいくと、カサッという感触とともに網の中に数匹のトンボが入る。
「どうだ、捕まえたぞ!」と虫かごに移しながら、勝利の余韻に浸る。
でも、網で捕るのは簡単すぎる。私は次に、素手で捕まえることに挑戦する。
じっくり狙いを定めて、トンボが棒の先端にとまった瞬間、そっと手を伸ばす。
羽を掴んだ感触が指先に伝わると、思わずガッツポーズをしてしまう。トンボを素手で捕まえられるようになった私は、自分にとれない虫なんていないんじゃないかと思うくらい誇らしかった。
でも、どこか物足りなさも感じる。トンボとの真剣勝負が終わってしまう寂しさだ。
柿取りは自分でやるのが一番
トンボ捕りが終わると、次の目標は柿取りだ。田舎では、秋になるとあちこちの庭先に柿の木が実をつける。
知り合いのおじさんの家に行くと、立派な柿の木が目に飛び込んでくる。「取っていいよ」とおじさんが笑顔で言ってくれると、私は木登りを始める。
おじさんは柿取り専用の長いハサミを使って手際よく柿を収穫するけれど、私はそんな道具は使わない。
木の枝をよじ登り、手で直接柿をもぎ取るのが私のスタイルだ。友達からは
「猿みたいだな」
とからかわれることもあったけれど、気にしない。木の上で取った柿をその場で食べると、どういうわけか普段よりも美味しく感じるからだ。
木の上から見下ろす景色も格別だ。遠くの山々は紅葉が色づき始め、空は高く澄んでいる。風に揺れる木の葉の音を聞きながら、柿をかじる。この瞬間、私は秋の自然にすっかり溶け込んでいる気がする。
自然は最高の先生
こうして秋の田舎で遊んでいると、自然が私にいろいろなことを教えてくれる。自分で何かをやる喜びだったり、季節の移り変わりの美しさだったり。
自然の中で過ごす時間は、学校での勉強とは違う形で、私にたくさんのことを教えてくれる大切な時間だ。
私はいつも、「明日は自然に何を教えてもらえるんだろう」とワクワクしながら眠りにつく。この季節の田舎には、まだまだ知らない楽しみが隠れているに違いない。紅葉がもっと鮮やかになる頃には、また新しい遊びが始まるのだろう。
こうして田舎の秋の一日は、寒さの中にも温かさを感じながら過ぎていく。都会では味わえないこの特別な時間を、私はずっと大事にしたいと思っている。
田舎の秋。寒いけれど、楽しいことがいっぱい詰まった季節だ。都会の皆さんがこれを読んで、少しでも田舎の秋の空気を感じてくれたら嬉しいな。