【疑問】真面目に働く程給与は減る。

※この話は、保険診療と少々の自由診療をやってきた私自身の考えです。

少し前から美容業界のニュースが目につくようになってきた。

良いニュースより悪いニュースの方が多い印象だ。
目立つ業界のため世間から足元を掬われることを望まれてしまいやすいのか、自由診療の分大きなお金が動きやすいため悪い事を考えてしまう人が出てきてしまうのか。ーーー

さて。『真面目に働く程給与は減る。』と医師として働く上で一度は思ったことはないだろうか。(私は3年目から思っていた。)

エージェントから来る美容求人は依然と給与は高く(とはいっても非常勤の単価はここ数年で下がっているが)、SNSに出てくる美容求人の広告には考えられないくらい高額の給与が書いてある。1年目から年収〇千万、年次が上がると後に億超え、とか。

一方で大学病院や地域の病院などで専門分野を活かして勤務している医師の給与はそれと比べものにならないくらい低い。
[やり甲斐搾取]とはこのことだろう。

真面目に働けば働く程給与が少なくなるのは何故だろう。

補足だが、私の言う"真面目に働く"というのは[保険診療、自由診療、働き方問わず真剣に働く]という意味ではなく、[いわゆる一般的な診療や医療行為や研究など]を指す。

「一般的な診療を行う科であっても開業すれば収入は上がるのでは？」という意見に対しては開業のリスクなどを考えると(そりゃそうだよな)と思っている。それにしたって差はあると思う。

高額の給与や病棟・当直がない仕事環境だけを見ると、今問題視されている"直美"が増えるのも当然だろう。

いわゆる一般的な診療を行う医師の給与は、地域の貢献や国への貢献からもっともっと上げるべきではないのだろうか。

せめて極端な給与差を減らすべきではないのだろうか。

私的には一般的な診療、加えればより専門性の高い分野で活躍している人達が高い給与を得た方が自由診療への流れも穏やかになり、やり甲斐にも繋がるのではないだろうか。と思っている。

今の保険診療の体制では難しいとは思うが…。

いつか見直される日は来るのだろうか。

(美容クリニックについて書きました↓)