劇場版すとぷり感想(非すとぷりすなー目線)
僕はすとぷり視聴者ではないが、単なる好奇心から劇場版すとぷり〜はじまりの物語〜を見てきた。一応は名前くらい覚えてから行ったが、それ以外の情報は何も入れずに行った。以下、ネタバレなしで感想を述べる
身内向けの映画だからあまり楽しめないかな、と思っていたが、見てみると案外そうでもなく、ちゃんと劇中で彼らの魅力を感じることができた。
映画を一言であらわすと、善性を飴で煮詰めたような物語だ。魅力はキャラの底抜けない明るさによって支えられている。彼らの絡みには、物語によくある露悪的な人間性がなく、見ている人を強制的に善性の世界へ引きずり込んでしまう。この善性の世界は心地よく、空中を漂う泡の中にいるかのような雰囲気にされた1時間半だった。
ほんとうにキャラがよく立っていた。各々に魅力があって、それぞれに惹きつけられた。(彼らは配信でもああいったキャラなのだろうか?あんなにはっきりとしたキャラ造形は近年珍しいと思う)ただ、最初の方はキャラが個性的すぎて、少し戸惑った部分もあった。ここはファン向けなのかもしれない。
ストーリーについては、大きな流れがあり、細かな部分を各々のキャラが動かしているように感じた。内容自体は王道の物語だった。いくつか面白い伏線もあり、集中して楽しむことができた。
主軸のキャラであるりいぬの些細な心情変化は見ごたえがあった。こーゆー仲間っていいよなあと思わされる。ウルっときた。特に、途中に何回かはさまれる歌唱シーンでは、歌詞が良かった。まっすぐに未来を見据えるようで、元気がもらえた。だれが書いているのだろう。また他のMVなんかを聞いてみようと思う。ちなみに一番好きになったキャラは、ころんだった(事前に食べたからか?)
結論としては、僕にとっては新鮮で、新たなものを得られた映画だった。
すとぷり視聴者以外にも、尻込みせずに見てほしい。特に、自分の心の汚れが気になる人は、行くべきだと思う。
今回は初めてムビチケというものを使い、100円安く手に入ったので、チケットを2枚買っている。また、8月か9月か、都合のいい日にもう一度見に行こうと思う。
――鑑賞後、すとぷりについて色々と見ていたが、リアルの顔が(少し隠されているにしろ)公開されているのは、どうも僕の価値観では少し受け入れがたかった。