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失敗から得るもの

何処で聞いたんだろう。

笑うために泣いたってフレーズ。
とても心地よいフレーズ。

海外での起業は日本に帰ってきていたタイミングで突如終わりを告げた。
資金調達の期間、それまでに学校と衣料店は頼んだよ。
そう言って任せたこと、それが彼らの重みになってしまったのだろう。
帰国後2週間ほどたった時に電話が来た。

「社長、私たちもう仕事辞めます。」

それが全てで、海外での挑戦はあっという間に終わりを告げた。
周囲の方に追いかけなくていいのかと言われたが、彼女や彼を信頼していた分、追いかける気にはなれなかった。

事業計画を上回る出だしで、まずは3年きちんと業績を作っていけば事業を拡大できる。
ミャンマーで働いている方の1か月の給与は日本円で1万円ほど。
彼らを国際舞台で活躍できるようにしたい。
そんな想いだった。
そしてそれは僕自身のエゴであって、彼らは働いていくことを拒んだ。

あの頃は自分というものを見失っていた。
気が付いたら涙が溢れたし、何より大好きな会社を辞めて挑戦したからその方たちにも顔向けできなかったし、妻にも迷惑をかけたから。

でも今は笑っている。
あの頃の悔し涙は自分が笑うための糧になっている。

時に挫折をしたっていい。
その時に得た絶望はその時だけのものだった。

挑戦することが全て良いとは思わない。
踏み切って見えた景色が100%良いものとは限らないから。
そして後悔は先に立たない。
でも踏み出さないと一生見えないことは沢山ある。
個人としてとても後悔することがあったとしても、周囲はその行動を称えてくれた。

だって、応援してくれてたから。
だって、その人のことが好きだから。
成功しようが失敗しようが、お前はお前だ。

そんな周囲のおかげで笑ってられる。

僕の義理の兄さんみたいな人がいて。
生兄からとてもかっこいいアーティストを教えてもらった。

amazarashi。
そのアーティストの曲に『フィロソフィー』という曲がある。
冒頭に出てくる哲学者の一文。

あらゆる思想は、損なわれた感情から生まれる。~エミール・シオラン~

傷を負って、自分というものを確立するのであれば、この失敗はあなたの糧だよと言われているようだった。
だから今笑える現実があるのかもしれない。

冒頭のフレーズ、正確には笑うために僕らは泣いたというフレーズだった。
菅田将暉の『ロングホープ・フィリア』という曲の歌詞。
そして作詞作曲はamazarashiの秋田ひろむさんだった。

涙することを避けて通ることはできないかもしれない。
でも笑うための準備だと思ったら、怖くないのかもしれない。
笑うために泣くというワードは僕の心を勇気づけてくれている。

しまった!500文字超えてる!





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