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ハリーポッターを通して、人生の長さを感じた話。
更新頻度を上げると言いつつ、1週間ぶりのブログになってしまった。
理由は簡単で、ハリーポッターを読み始めてしまったからである。子どもの頃から大好きで、定期的に読み返しては朝日が昇るまで止められず、2時間睡眠とかで学校に行っていたもんです。
大人になってから読み返したいなと思っていたけど、紙の本は分厚いじゃん?買っても実家から持ってきても置く場所がなく、ムズムズした状態を何年も続けていた。
なのにさ、なのによ。
Kindle Unlimitedにあるじゃん!ハリーポッターが!!!
19年後の舞台版もあるよ。私はびっくりだよ。
不死鳥の騎士団と、謎のプリンスを、1週間で読破してしまった。止まれなかった。
ハリーポッターは今や、大人に成長した世界も描かれている。私は観ても読んでもいないけれど、ハリーがすっごい嫌なやつという噂は聞いている。その情報を得た上で久々に読み返してみると、ハリーって、実は全然ヒーローっぽくなくて、癇癪持ちでずっとキレてるし、ハーマイオニーはずっとなだめてる。罰則受けすぎだし先生に文句言い過ぎだし。ハリーじゃなかったら普通に問題児だなと思った。
見方というか、レッテルが変わるとこんなにも受け取り方が変わるものかと思った。
同時に、人生っていつが一番輝くのかって、本当にわからないんだってことがだんだん理解できるようになってきた感覚がある。
たまにディズニープリンセスの作品で、「二人は幸せに暮らしました」という終わりに「この後二人で暮らしていくことが大変なんだ。そこで終わらせるな」という論を言っていた大人がいたけど、今ならわかる気がする。
物語という世界では、出会って恋に落ちて困難があって乗り越えて、という一連がドラマだしそれが全てのようにつくられるけど、その後も果てしなく人生は続いていて、意外と困難なのはドラマの後だったりする。
子どもの頃英雄だったハリーが、大人になっても英雄であるわけもなく。嫌なやつだったドラコマルフォイが意外と良いパパだったりもする。(そもそもドラコのパパも、パパとしてはとてもいいパパだったんだろうな)
ハリーは純粋で無垢で、権力に溺れるような子ではなかったからヴォルデモートを倒すことができたわけだけど、愛を誰かに送るような、誰かをただ信じて認めるようなことはできなかったのである。読んでないけど。
私がずっと大好きなディズニー映画はリトルマーメイド(アニメ版)なんだけど、続編の2もすごく好きなのです。
1では人間になりたくてよく海の上に顔を出しているアリエル。それを叱るお父さんに「私は子どもじゃないのよ!」と反抗するアリエルが、2では自分の子どもの命を守るために、「海にはいくな」と地上のお城と海の間に大きな塀を建てるのです。
この話に、子どもながらにどれだけ心震えたか。子どもだったアリエルが大人になって、父親と同じことをする。親になってわかることがある。ずっと同じじゃいられなくて、それは素晴らしいことなんだと思った。そして今はもっとそれが心に染みてくるのである。
そういえば、高校生の頃に読んで感動した小説のことを思い出す。
元いじめられっ子、奮闘す!
高校までいじめられっ子だった亮太は、大学入学を機に変身を図っていた。ひょんなことから「正義の味方研究部」に入部するが、果たして亮太は変われるのか? コミカルタッチの傑作青春小説。
===以下、ネタバレ!要注意===
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いい?
書くよ???
主人公の亮太はさ、変わんなかったんだよ。変わらないことを選んだの。自分がどう生きたいのかを自分で選び取って、変わらない道を進むことに決めたの。そのために、初めてできた親友の正義とも真正面から対峙して戦っていくの。
私は亮太みたいな生き方をしたいなって思ったし、今も思う。
それとは別に、この亮太が、大学を卒業して、多分会社員になって。そしたらどんな人生を歩むのかなって。亮太は大人という世界をどう生きていくのかなって。「ずっと変わらないかっこ悪くてかっこいい亮太を貫くんだろうな〜」と、ハッピーエンド的に想像することもできるけど、もっと地に足つけて、本当にその後の世界を生きるとしたら。物語はそこで終わらないとしたら、どう生きていくんだろう。
人生は長い。
きっと大人になってわかることも、輝くこともあるのではないだろうか。
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===ネタバレ終わり====
そんなことを考えさせてくれるから、小説とかドラマとか映画って面白いし、人生の視野をぐんっと広げてくれる感じがする。
そして、大人になるってことも、自分の人生の経験が増えることも、小説のように自分に深みを与えてくれるんだってことが、わかるようになってきた。
まるで自分に深みのあるような言い方だけど。笑
無理やりまとめた感あるけど。笑
そんな7月の1週間でした。
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