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読書記録「星の王子さま」

気がつけば祖母から新米のお裾分けが届き、外を見れば山が暖かな色合いに染まりつつある季節に変わっている今日この頃。
朝が寒すぎてギリギリまで布団にしがみつくことが多く、大変困っている。

今日はサン=テグジュペリの「星の王子さま」を読んだ。
言わずと知れた世界の名作。あとがき曰く、『聖書の次によく読まれていると言われている』本らしい。
実は中学生の時に一度読んだのだが、当時は物語の曖昧性に戸惑い、楽しめなかった。そこから、なんとなく避けてきたのだが、ふと今読むとどんな感想を持つのか気になり、十数年ぶりに手に取って読んでみた。

面白かった。
びっくりしたのだが、きちんと楽しんで読めた。
優しい物語の中に、人と人が生きていく中で大切にしていきたいことや言葉が多く含められていて、ふと自分のいまを振り返って考えてしまった。
あとがきでもあるが、これは大人のためのファンタジーでもあると思った。
特に残った言葉を書き記しておく。

いちばんたいせつなことは、目に見えない。
でも、きみは忘れちゃいけない。きみは、なつかせたもの、絆を結んだものには、永遠に責任を持つんだ。

苦手な本だと思っていたものが、急に好きな本となった。
そんないい日でした。

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