Wedding PJT💏part.4

part.4は中座動画について。

ちょっと前から少しだけいじり始めていたpremiere pro。
結婚式の中座動画をきっかけにだいぶ上達しましたというお話。

エンドロールはプロに頼んで本当よかった

当初は予算もそうだし、オリジテリティの観点からも、
中座動画とエンドロール（なんならオープニングまで）は、
自分で作ろうと思っていました。
けれど初回のホテルとの打ち合わせ？でtomato red motionさんを教えてもらってから、「これはクオリティではかなわん！（当たり前だろうが）」「やっぱこんな素敵な作品を残したい！」ということで、エンドロールは依頼をすることにしました。

結果ほんまにそれが正解だった

中座動画は自分で頑張って作り切ろう！と思って制作を始めてからは、なんだかんだ数ヶ月以上が経過していると思われる。
めちゃくちゃ時間がかかる。慣れていないのもそうだけど、
とはいえ技術を一つ一つ習得していくと「こういう表現もしたい」というアイデアも同時に増えてきて、余計に時間がかかる。すごい幸せな悩みだなと思いながらも、時間が許す限り試行錯誤して、気づけばもうすぐ納品しなくちゃいけないという焦りも出てきて。結局早めに動き出していても結局帳尻合うということはよくあること。
いや、これエンドロールも自分でやることになってたら、どうなってたんやろ？という恐怖。やはりプロに頼るところは頼って、そして一つに魂込めて創るということも大事だと学んだ。段々と「手離れを良くしていくこと」の大切さにも気付いてきているこの頃。

動画創りは、楽しい

最近の週末の過ごし方はもっぱら動画制作。
平日は仕事でなんだかんだまとまった時間は作れていなくて、週末の作業になっているんけれど、本当に今回の結婚式をきっかけにだいぶ動画制作のスキルが上達したことが、すごく嬉しいことです。
まだまだ体感的には素人・初心者なんだけど、とはいえ、テキストの入れ方、キーフレームの概念、動画編集のスピード、カラー調整、イラレフォトショとの連動など、基本的なスキルが格段と身についた。そして技術が身につくと、より自分らしい表現の工夫が可能になって、作品に個性もクオリティもついてくるようになった感覚がある。
そこまでいくと、新たな表現の手法を一つ、また一つと学んで体得していく心の余裕ができたり、それを取り入れてどういう自分らしい表現につなげられるか？を考えるようになったり。動画は奥が深いな〜と実感して、すごくやりがいを感じられます。また何より映像だけでは成り立たなくて、BGMのチョイスもまた世界観を決める非常に重要な要素で、そういった複合的な要素の集まりで出来上がる一つの動画作品は、すごく表現の手法として魅力的で、自分にもハマっているなという気持ちを得られた。だからこれを機に、これからも継続的に作品創りを行っていきたいと思います。

既成概念を取っ払う

具体的にどんな中座動画を制作しているか？
通常の中座動画の流れを逸脱した、自分達らしさの表現にこだわって制作をしています。

・BGM
・構成
・素材　などなど、
いろんな意味で中座動画らしくないものを制作しています。

それも、大本の思いとしては、「こうあるべき論」を逸脱したいということではあるんだけど、逆を言えば、「なんで結婚式のコンテンツって画一的なんだろう」という純粋な疑問から生まれてきています。
中座動画で言えば、お互いの小さい頃の写真や映像から大人になった今までの流れを投影し、その後は2人の出会いや思い出を振り返る、そして最後はみんなへの感謝というのが通常の流れだと思います。けれど、それはあくまで正解の一つなのであって、唯一解でもなんでもない。こうあるべきという頭で創るのではなく、そうではない表現によって、それ以上にゲストを楽しませられないか、と考えること自体に、企画や表現の面白さがあるのだと思う。
ただ常識を逸脱することが目的ではなく、常に相手の体験を想像して逆算した際に待っている、自分たちのこうしたいという思いや表現、強みを活かしてオリジナリティを出すことが、きっとゲストも楽しいはずだって信じて物を創っている。
「こんな中座動画初めてみたよ」とか「こういうのもありだな〜」とか、そういった新鮮な思いを持って帰ってもらえたら嬉しいし、せっかくきてくださっているんだから、それくらいの何か刺激を与えることが、自分たち主役の任務でもあると思って、最後まで創り上げたいと思います。

点と点が繋がる、というお話

最後に、ふと思ったことを書きます。
スティーブ・ジョブズの有名な言葉の一つに、上に書いたような言葉があったと記憶しています。つまり、「その時はそれが何に繋がるかわかんないんだけど、いつかのタイミングであれには意味があったんだ、と理解できたり、何か成果となって形になったりってことがあるよね、だから自分を信じて今を進むしかないんだ（めちゃくちゃ個人的な脚色や解釈が混じっていること承知の助）」みたいなことですよね。
それをすごく今回の結婚式の制作を通して感じています。
大学ではデザインを専攻していて、これでも大学院まで通いました。
新卒では大手印刷会社に勤めて企画職（ディレクションがメイン）として働いて、2度の転職を経て今はマーケティング領域の仕事をしています。言ってしまえば違う領域に拡張していってるわけだけど、望んでも期待してもいなかったのにデザイン領域の業務に携わったりもしています。そうなった時に、これまでの経験が生きてくるわけです。もちろん経験があったからこそ業務が回ってきているのだろうけど、その経験がなかったら、あくまで予想していた範囲に近しい仕事がメインになるはず。
だから、これまでの経験が生きているなって、違う領域にいながらも感じられることの幸せがあるなと思ったんです。
これまでの経験は全て無駄なことはなく、またチームメンバーにはないスキルが自分にはあって、それによってチームや会社に貢献できているということは、紛れもなくこれまでの自分の生き様があった結果だなと思うんです。
動画制作に関しても、大学でAdobeを触っていたからpremiere proも触り出した訳で、イラレやフォトショを使ってどうんな工夫ができるだろ？って考えて手を動かして、理解して、表現して、そんなクリエイティブな楽しさを実感できているのは、紛れもなく過去にそういう経験をしたから。そういう道を選んだから。そういう道を選ばせてくれた親がいたから。この世に生を授かったから。
全てはランダムに、だけど一定継続的に、点同士が繋がっていることを感じざるを得ない。そこには「感謝」ということでしかないのだと、強く実感します。

こんなことを感じながら長期間向き合い続けた作品を、1ヶ月後にはゲストの方々に披露するんだな、と思うと、ワクワクします。
それに、最後までクオリティアップに励み、やり切った！と思える作品造りをしたいと思います。

いつの日か、この記事をまた見返して、自分自身はどんな気持ちになるのだろう？

part.4おわり。