将棋と僕 2
将棋のおもしろさは色々ある。
ネットで少し検索するだけでも様々な魅力が紹介されている。
特に効果・効能として書かれていたのは、
子供に我慢や礼儀を教えられる!
持続的に考える力が養われる!
論理的思考力が身につく!
などなど。実に良さそうである。
出世する!彼女ができる!宝くじが当たる!
なども追加されるかもしれない。
大変結構なことである。
さて、僕が感じるおもしろさの一つは、対局した相手のことがなんとなく分かったように感じられることだ。
考え方や人柄までも垣間見ることができる。
将棋は一人で遊ぶゲームではない。
相手の存在を認識して初めてスタート地点に立ったと言える。
当然、目の前に相手がいるのだから当たり前じゃないか、と思われるかもしれない。
しかし、始めたばかりの頃はこれを本当の意味で分かっていないと思う。
自分に都合の良い勝手な読みで手を進めて負けることが多いのではないだろうか。
それは相手の存在を認識していることにならない。
あらゆる局面は自分と相手の意思によってのみ形成される。
これが理解できると必然的に相手の思考に意識を向けることになるし、より深く相手を知ろうとすることになる。
相手の存在をきちんと認識することで、指された手の意味やこれまでの手の流れから相手を知ることで先を読み、自信の答えを返すことができる。
将棋とはこれの繰り返しであり、まさに「棋は対話なり」だ。
社交辞令的な会話をするより、黙って1局指したほうがお互いのことが分かるのではないかと思っている。
これほどまでにおもしろいゲームを僕は知らない。
次もイイトコロを紹介しようかな。
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