哲学途中の散文

果てしなく続いていく生きること、その間延びした時間を前にうんざりしてしまう。人生って、こうやって続いていくんだろうか。いや続いていくのだ。途中で何が起こるにせよ、また悲しんだり嬉しがったり退屈したり、つまり今までやってきたことの長い繰り返し。そこから降りる方法はない。死なない限り、ない。

またお腹が減って食べて、喉が渇き、金を稼いで……

そういうことの総体が人生だと言われて、それに倦み疲れる人間は、生きることにそもそも向いていない。
明日もまた、今日という日の再生産。そう思うことが、私の活力を奪っていく。どこまで行っても見たような風景が待ち受けていて、何も変わりはしない。人生の根底に横たわる虚無と退屈は、そこから引き出せるものが何もないほどの本当の底であり無。

「私が泣いたり死んだりしても、多くの人にとって何も関係がないんだものね。私が痛もうが苦しもうが、それってどうでもいいことなのよ。あなただって、私を助けてはくれないね」

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メルシーベビー
本を買ったり、勉強したりするのに使っています。最近、買ったのはフーコー『言葉と物』(仏語版)。