フランツ・カフカ「父への手紙」37
翻訳こぼれ話
一人称をどう訳すのか。これは翻訳するときの悩みどころだと思うのですが、この手紙は「僕」で統一しています。
カフカは「俺」というイメージではないし、父親に向けて書いた手紙で「自分」という一人称も変かなあと思って……。
もっともポピュラーな訳は「私」ですが、これはフォーマル or 女性らしい印象を受けるので、私的かつ男性視点の文章に適用するのは違和感がありました。
ドイツ語の一人称は英語の「I」と同じで、すべて「ich(イッヒ)」です。
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642字
週1でゆるっと更新します。ボリュームは1回500字~。時々おまけでいろんなことを書きます。
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カフカ「父への手紙」を訳しています。400円の買い切りです。 よい作品だと思いますが翻訳が少ないようなので、皆さんのお手元で読んでいただけ…
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本を買ったり、勉強したりするのに使っています。最近、買ったのはフーコー『言葉と物』(仏語版)。