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現役料理代行人が農業人から感銘を受けた話
お正月休みも終了しましたが、改めましてあけましておめでとうございます。
本年も変わらず、noteでは本音150%の内容でお送りしたいと思います。
一部界隈では""厳しい"や"怖い"なんて言われますが、同時に厚い信頼を寄せてくださる方も多くて大変筆が進むnote活動となっております。
プロの調理師として・料理代行人として、食に対して私なりに真摯に向き合う姿勢をここでアウトプットさせていただければと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
さてさてワタクシ北村は、今年料理代行人になって初めての年末年始大型休暇を頂きました。その時間を使って大切な人たちと過ごす時間を堪能することが出来ました。
その中でも今回ここでアウトプットしていきたいのが、義理の実家での出来事。
義理の実家は農業を生業としている農家さん。帰る度に新しい知識を頂き、農産物を扱う料理人としての知見が広がる貴重な場所です。
農業協同組合(JA)の規格に則った生産をしているので、様々な規格基準を厳格に守って日々お仕事をされています。
日本は特に安全基準が厳しく、農薬一つ取っても散布するタイミングが全て決められています。一つの農作物の中でも成長度合いによって散布期間が厳格に定められており、それらは全て研究機関が時間をかけて安全性を立証したエビデンスに則って定められています。残留農薬がないように、口にする頃には安全な状態になっているように計算せれ尽くした基準なのです。
さらにそれを無闇矢鱈と使うのではなく、できる限り手作業で害虫を駆除したり、ビニールハウスでの徹底した管理などで対策を行ったりと、本当に本当に手間暇をかけて生産してくれています。
害虫駆除は気の遠くなる作業。毎日数100匹と手作業で除去しても追いつかないくらい、虫の繁殖力と生命力は恐ろしいのです。
今回の帰省ではビニールハウスのビニール張りをお手伝いさせて頂きました。還暦を超えた方が2メートルはあるビニールハウスに登り、凄まじく重たいビニールを端から端まで引き上げて引っ張り、硬いゴムで両サイドを留め、またまた硬いゴム紐を一つ一つ鉄筋に括り付けるという作業…。たった半日程度同行させて頂いただけでも、凄まじい労力と血の滲む努力を感じました。
物価高で野菜が高騰していることに世間は騒がしく、葉物野菜にイモムシがついていたと文句を言い、農薬がーー!!と目くじらを立てる方々…
一度経験してみてください。
今回特に興味深かったのが【農薬】について。
農家さんが参考にするルーラル電子図書館を教えて頂きました。
こちらは食と農専門の出版社、一般社団法人農山漁村文化協会さんと、アシストシステムズ株式会社さんが共同運営している農業情報サイトです。
各作物の農薬の使用規格が明確に記されており、これを参考に義理の実家では生産しているのだとか。
有料会員ページなので、最後までは見られないかと思いますが、病気の可能性や散布方法別に認められてる薬剤一覧など事細かに記載されていて、これらを遵守している農家さんに脱帽です。
海外製の野菜は正直どんな事になっているかわかりませんが、少なくとも国産の通常流通されている野菜たちは本当に大切に生産されているのです。
よくわからない健康製品もどきでジャブジャブ洗うほうがエビデンスがない分危ないよなと、改めて思いました。
私自身もたかだかネットを少し覗いたくらいで知った気になるのは良くないことですし、これを機に農薬に対してもっと専門的に勉強していこうと思います。
その上で改めてアウトプットできればと思うので、続編をぜひお待ちいただければと思います。
でも少なくとも、専門機関で頭の良い方々が汗水垂らしながら研究し、それが国に正式に認められたという事実と、耳障りの良い言葉を並べ立てて正式な許可も取らずにお金を取っている製品のどちらが信用できるか?を、今一度考えていただきたいのです。
情報社会と言われていますが、結局知らないが故に偏った情報に踊らされ、逆に危ない方向に走っていってしまう状況が各地で起こっていると思っています。
考えましょう。自分の頭で。
食の知識に関してしか言えませんが、私はこういう思いで2025年も発信していこうと思います。
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料理代行6年目
地方(三重県)で独立開業
主婦で母
年間3600品調理
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