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過去は手放せない

過去にとらわれるのは、本気だったから

どれだけ自分の過去を手放したいと思ったことか分かりません。どんなに前向きに生きたいと願っていても、過去の自分が足かせのように足を引っ張ってしまうのでした。人生を変えたい。自分を変えたい。そんな風に意気込んだ僕に、「君には無理だ!」と、言っては意気消沈させてくるのは、他の誰でもない過去の僕だったのでした。

前を向こうと必死になって、どれだけ意志を強く持ってみても、やっぱり自分には無理だと感じては諦めてしまう。こんな堂々巡りなことを長い間繰り返していたのです。だから、分かるのです。どれだけ過去を手放したいと思っていても、意志の力では、きっちりと忘れて前を向くことなんて出来ないのです。

でも、それは僕が弱い人間だからでも、ネガティブな思考だからでもなかったのです。そのことを知ることが出来たときに、過去の自分をなかった事にしようと必死になって、引き剥がそうとしていたのを辞めたのです。

過去にとらわれないようにするなんて、そもそも簡単に出来るものではなかったのです。だって、かつての自分だって、必死になっていたし、夢に夢中だったし、幸せになりたいと懸命だったから。間違いなく本気で生きていたんです。

そうやって、かつての自分が大事にしていたこと、思いや決意、覚悟などといったもの、過去の自分の世界の中心にあったものを、否定することは出来ないし、なかったことにすることは出来ない。

本気で生きていたからこそ、過去にとらわれてしまうのです。

だって、執着というものは、とてもネガティブなものに感じるのだけれど、何かに強く惹かれて、とても忘れられないくらいに真剣になった証拠でもあるのだから。過去に執着するとは、それだけ本気になって生きた代償のようなもの。言い換えれば勲章なんです。

これからの成長のために

ただ、そうした過去にとらわれてしまっているからこそ、苦しみが生まれているのも事実ではあります。生きていく中で、人は成長し変化していくものです。&過去にしがみつくことは、その変化を受け入れることが出来ずに苦しみを生んでしまうものであるのですから。

それは、成長したいと思う自分にとっては、大きな妨げになってしまうのです。

ですので、過去の心の傷を、今の自分に持ち込む訳にはいかないのです。

だから、僕を含めた多くの人は、過去の心の傷を持ち込まないために、過去を手放そうとしようとする。そこで、出来ずに余計に苦しんでしまう。

だから先ほど言ったように、本気で生きていたからこそ、過去は手放せない。それを理解することが出来ていると、過去を手放すのではなく、過去の自分を受け入れて、過去の傷は癒えるものだと知ることが出来るのだということ。

僕は過去の自分を誤解していたんです。本気で生きていたのに、その全てを否定してしまっていたのです。本当に申し訳ないことをしてしまったのでした。どんな自分を否定しないことが大切なのなら、過去の自分だって否定してはいけなかった。

僕は過去との向き合い方を不用意な思い込みで、過去をなかったことにしようとしていたのです。これからは、心して取り組んでいこうと思うのです。当時のことを振り返り、自分の気持ちをちゃんと受け止めてあげることが大切だったのですから。

過去は手放せない。過去は受け入れることで前を向けるもの。

そのことにようやく気がつけたのでした。

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