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センスの磨き方のコツを教えます

センスがない

かつて僕は、料理の道を夢見て歩んでいた頃、誰よりもセンスがないと感じていました。その中で、才能に溢れている人、センスの塊のような人、そんな方々にたくさん出会ってきました。次から次へと料理のアイデ出てくるくる姿に、本当に憧れました。その反面、僕はと言うと、なにひとつ新しいひらめきや発想は出てこないのです。それが、たまらなく悔しかった。

センスとは持って生まれたものであるし、それまで、歩んで人生によって磨かれていくもの。小さな頃から、センスあるご両親やセンスある人達、更にはセンスあるものに囲まれながら育つことで、センスはより磨かれていくものだと思っていました。

ですので、どう考えても、どう頑張ったところで、僕には良いセンスを手にすることは出来ないんだと思っていました。凡人はどこまでも凡人だったということを思いこんでいたんです。

だから、自分には人一倍の努力で差を埋めるしかないと思っていました。自分を追い込むしかないと考えました。それが、次第に苦しくなってしまったのです。だって、どれだけ努力してもセンスある人との差は縮まらないと感じていたのですから。

センスだとか才能だとかは

ですが、結果的にはセンスを磨くには努力するしかないのです。

そのことに気が付いたのは、ある人から「あなたはセンスが良いね。」って、言われたからです。まさか、僕がセンスが良いなんて、自分なんてどれだけ頑張ってもセンスがないと思っていたのに。そんなはずはないと思いました。何の冗談かと思いました。同じ認識なら分かるのですが、僕は全くその認識がありません。しかし、ある人からするとセンスあるように見えるのです。結局は他人の感覚でしかないのではないかと思いました。

もう一つ、驚くべきことがありました。僕の先輩にセンス良く才能溢れている方がいらしたんです。心から憧れる方であります。その方と夢や仕事の話しているうちに、僕は気が付いたのです。この方は誰よりも努力しているって。更には、スポーツの世界で活躍されている方々、あるいは、芸能であっても、何であっても、何か結果を残されている方々、その方々は皆声を揃えて運が良かったと仰られているのですが、人知れず多大な努力をしているものだということを知っていくうちに、センスや才能は持って生まれたものだけではないものだということに気が付いたのです。

こうした二つのきっかけによって、センスが良い悪いとか才能があるないと言ったものは、他人の目線から見た感覚でしかないということです。自分の感覚では、そんな風に感じるものではありません。自分に思い込ませるために、自分を励ますために、自分はセンスが良いとか才能があると、自ら発して自分に言い聞かせることはあっても、自分で判断しセンスがあるとか才能がある感覚を持つものではないように思えるのです。

ではでは、センスや良い人や才能がある人達が、どんな感覚になっているのかという話です。それは、自分に似合うものを自分で選ぶことができている感覚。自分が好きだと思うことを、ちゃんと好きだと言えている感覚。つまり、自分だけの価値を信じることが出来ているという感覚であると思うのです。その感覚こそ、要約すると自分らしく生きていると言えるのだと思います。

考えてみれば、こんなにも情報が溢れている現代において、自分の感覚で生きるよりも、その他大勢に合わせて生きることを選んでしまうものです。その中で、例え人と意見が違っても、自分の意見を主張できること。これが、誰も思いつかないアイデアや発想となるから、センスが良いとか才能があると他人から思われる。これが、センスが良い人の仕組みのようなものではないでしょうか。

つまり、センスの良い人、感性の豊かな人、才能がある人というのは、自分を何よりも信じることが出来て、自分らしく生きている人。そういうことであると思うのです。

センスを磨くためのコツ

自分らしく生きることが、他人の目には、センスが良い、感性が豊か、才能があると映るのだということです。その為には、誰よりも自分を信頼していくことであるのです。これは、まさに自分の努力次第なのです。自分と自分との信頼関係は自分の努力でしか築いていけません。よって、先ほど、僕は結局は努力することだということです。しかし、このふたつの努力を比べてみると、結果的に他人の目線を意識した努力、もう一つは、自分を信じる為の努力です。そこは大きな違いです。

センスを磨くという感覚を意識して努力するよりも、自分との信頼関係を築いていくことを意識して、自分らしく生きる生き方を目標とする。これが、結果的にセンスを磨くコツだと言えるのです。

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