どんな無理だと思うことも

後悔だらけの人生

人は、行動するかしないかどうかの選択を迫られたときに、行動しない選択をする方が強い後悔を残してしまうものらしいのです。つまり、「やる後悔」よりも「やらなかった後悔」の方が、ずっと、尾を引いてしまうものだということです。

あの時にこうしておけばよかったなんて思うことが、僕の中には数えきれないほど抱え込んでしまっていたのです。まさに後悔だらけの人生なんです。

その原因は、僕の中では明確になっているのです。

どんな時も、自分なんかが出来るはずがないという思考が先行してしまうのです。こんな僕だから分かったことがあります。それは、自分が無理だと思うことは無理なんです。無理だと思い続けていたものがひっくりかえることは、絶対にあり得ないことなのです。

あの有名な名言があります。スラムダンクの安西先生のセリフです。
「あきらめたら試合終了だよ。」この言葉は多くの人の心の支えになったはずですが、かつての僕にとっては、逆効果でしかありませんでした。自分には出来ないという気持ちを、どうしても拭い去ることができなかったためにでした。「諦めているんだから、何をしたって意味がないよ。もう終わっているよ。」こんな風に、僕には聞こえていたんです。

そんな僕だから、これまでの人生でたくさんの後悔を残してきました。

どんなに無理だと思うことも

自分には無理だという思考に支配されるあまりに、色んなことを諦めてきた僕が、少しずつ変わることができたのは、ある教えを実行するようになってからでした。

それは、問題を細分化するというものでした。

僕が、起業を目指してから、ようやく自分の会社を立ち上げることが出来たときのことです。求人をある会社に依頼したのです。タダだと聞いていたのが、突然として多額の請求がきてしまいました。起業してそうそうに大きなピンチを迎えてしまったのです。

いつものように、自分には無理だという思考が先行してしまい、どうすることも出来ないと思ってしまいました。ただ、あたふたしては頭を抱え込んでいるだけだったのです。

ですが、偶然として、その時に読んでいた本に助けられたのです。

それが、大きな問題を解決していくためには細分化していくものだということです。解決のために、いくつものステップに分けていくこと。自分に出来るレベルにまで細かく分けることが出来た時に、自分が何をすればいいのかが見えてくるし、解決の道筋が見えるというものでした。これは、大きな目標や夢の実現にも言えることらしいのです。

ひとつの思いを持って企業したことを思い出すことが出来て、どうしても諦めたくないと思うようになっていたんです。だから、藁をもつかむ思いで、実行したんです。

いきなり高額な金額のお金を用意することもできなければ、自分一人で詐欺だと主張して話しを付けることも出来ません。どちらにしても、直面した当時の自分に出来ることではありませんでした。自分で出来ないから、誰かに助けてもらう。力になってくれそうな人を探すこと。上手く細分化してみると、自分に出来ることが見えてきました。そして、最終的には詐欺に強い弁護士さんを探し、お願いすることにしました。そして、自分は自分の出来ることをすること。会社を軌道に乗せることに専念しました。そして、ついには、この大きな問題を解決することができました。

この経験から、僕は学んだのです。

どんなことも、自分の出来るところまで落とし込んでみるということです。

問題が起きても、自分のやりたいことが見つかったときでも、そうするようにしたんです。

自分の出来るところまで思考を落とし込むことは、それを実現するための航路に立つようなものだということです。実際に立ってみれば、見える景色は確実に変わることが、自分が証明することが出来たことでした。

それからというもの、僕の中で、行動しない選択をしなくなったのです。どんなことも、一歩行動することが出来るようになりました。もう、後悔だらけの人生から抜け出すことが出来たのでした。

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メルシー