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人生を満足するための自分作り

人生に満足を感じるためには

ひと昔までは、自分がこんなにも幸せに感じるものだとは思いもしませんでした。友人からは「お前は不器用なんだな。」そう言って心配されていたものです。いや、むしろあきれ返っていたのかもしれません。

全ては自分の自信のなさの表れだったのかもしれません。厳格な母の下にいた僕は、常に否定されていたからです。それを象徴するように、自分の意見や気持ちは表には出さずに、できるだけまわりに合わせるような日々を送りました。なんでも合わせてくれるものだから、あなたは優しい人なのねと言われるが、それは単に、自分の意見や思いと向き合うことから、逃げていたに違いありません。

そんな僕が、今、自分の生き方に満足しようとし始めています。それはこれまでの自分とは違い、自分を信じようとし始めたから。自分を愛しはじめたから。自分の周りにあるものに感謝し始めたからだと思うのです。

僕自身もこれまで幸せは今あるものに気づくものだと、何度も書いてきました。しかし、ながら、そうと頭では分っていても、目の前のことがどうしても色あせて見えてしまっていたのです。


ある感情を育てる

過去の自分と今の自分を比較することで、見えてくるものがありました。それが、人生を満足に生きることとはどういうものなのかという問いにひとつの答えを見つけたようなものでした。それは、自分を尊重できる感情をどれだけ育てられたかどうかが大きく違うことに気がついたからです。

自分を尊重するとは、その解釈は人によって実に様々ではありますが、簡単に説明させて頂くと、どれだけ自分を愛していると思えるのか。プライドをどれだけ持つことが出来ているのか。自分をどれだけ大切に扱うことができるのかといったことだと、僕自身はそう解釈しています。

愛という言葉を使うと曖昧に聞こえがちではありますが、自分を愛する感情を育むことが、人生を満足するにあたって、大きな意味があるものなのです。


自尊心の育て方

人生を満足するものに出来ない。自分を愛することが出来ないのは、自分を尊重出来る感情の育て方が分からないだけなんです。言い換えると最近よく耳にされるのではないでしょうか。「自尊心」の育て方を知らなかったのです。

これまでの僕のように、あるがままを受け入れていただけでしかないのです。そのやり方を知ると知らないでは、その後の自分にとって大きな違いになるのは明白です。どんな過去を体験していても、向上するために努力することができるのですから。

何かを成し遂げてなくても、何かを手に入れたわけでもなくても、自分を高く評価できることが、人生を満足することの基本なのではないかと思います。ですので、そこを意識し自分を評価することが出来れば、自尊心を高めていけるものになるのです。決して他人の評価で高めていくものでもありません。それは承認欲求を満たすものなのですから。

目指すものはその逆で自己承認というものです。自分自身が自分を認めていくものなのです。自分が社会や誰かのために役に立っているのかを感じられること。自分が自分らしく生きられていると感じられていること。自分がどんな時も不安な感情でいっぱいいっぱいにならずに安心感を感じられていること。これらを軸に自分自身が自分を高く評価出来るように意識することなのです。

これは、自分に価値がないと感じてしまったり、自分をコントロール出来なかったり、不安を感じて健全でないと感じてしまう人は自分を愛することが難しく感じるものとも捉えることができます。

これらを踏まえて自分を高く評価するためには、「閾値」を下げる必要があります。閾値とは簡単にいうとビジネスや日常生活においては、境目となる値を意味、すなわち、何かが変わる最小の値であるということです。

今回のことで言うならば、自分を高い評価する基準を下げること。ここを意識して欲しいのです。

考えてみて下さい。寄付することに対して、金額が高ければ高いほど価値があるように思えます。しかし、コンビニの横に置いてある募金箱に小銭を入れることだって、寄付になるのです。一円でも寄付することが出来たと、自分を評価してあげる。

こういった、ささいなことも見逃さずに自分を評価してあげるのです。笑顔で挨拶できた自分を褒める。きちんと朝起きれた自分を褒めてあげる。自分と自分との約束を守れたことも、きちんとひとつひとつ評価し、認めてあげるのです。それが、自尊心という感情の育て方なのです。

これって、幸せの感じ方に凄く似ていますね。今あるものに気づくことなのですから。自尊心を育てることは、自分という存在を愛することが出来るようになり、人生に満足することが出来る。そのことが、些細なことに対しても感謝出来ることなんだと気付くこと出来、自分は幸せだと感じられることに繋がっているのです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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