人生を変えたくても変えられなかった理由
人は変われないと思っていた
自分はどうしようもないくらいダメな人間だ。だから、人生は上手くいかないことばかりなんだとつくづく感じていたんです。人生を変えたいと、考えていました。自分を変えて、人生をより良いものにしたい。やりたいことが出来て、毎日が充実していて楽しくて。そんな風になれたらいいなと切実に願っていました。思い切って、生活を一新させたこともありましたが、どこに行っても、変わらない自分がそこにはいるのでした。
それには大きな理由がありました。それを知ることが出来たときに、どんな状況であっても、どうしようもない自分でもより良い人生に変えることが出来るのではないかと希望を持つことが出来たのでした。
僕は、自分が意気地なしだということは、うすうす気づいていました。ここぞと言う時であっても、勇気が持てないのです。人と向き合うことも、自分と向き合うことも避けてきたのです。
自分が傷つきたくなかったのです。
傷つくことが怖かったのです。
傷ついてしまうことを非常に恐れていたのです。
その恐怖心は、いつしか失敗することを極端に恐れるようになったのです。自分の非でさえも認めるのが出来ませんでした。失敗すれば自分は大きく傷ついてしまうような気がしていたからです。そうした思いが、弊害となっていたから、僕は変われなかったんだと思います。
つまり、僕は変わりたいと言いながら、心の中は変わりたくないとしていたんです。新しいことをすれば、それだけ失敗するリスクが伴うからでした。だから、何処にいても、同じ自分のままでいようとしていたんです。
変わらない自分でいるために課せていたこと
人生が思うようにいかない原因が、まさに自分を変えることを恐れていた恐怖心によるものだったのです。傷つくことを恐れて失敗を恐れるようになった僕は、全ての物事を慎重に進めるようになっていったのです。
この頃の自分は、まさに「石橋を叩いて渡る」ような人間でした。人一倍、準備をしないと行動することが出来ませんでした。友人と会う時でさえ、流行りのものを見に付けて、話題になりそうなニュースや時事をチェックしていましたから。人にダメな人間であることを悟られないようにしていたんです。時には誤魔化すためにマウントを取ることもあったかもしれません。
そうした自分には、たくさんの決まり事がありました。こうしなければいけないということで、自分の周りを埋め尽くしていたのです。その縛りが自分を窮屈にさせていたために、行動することが出来ずに人生が思うようにいなかいものだと感じていたのです。
何もないところから人ははじめられる
人生を変えるとは、どういうことなのか。自分を変えていくことであっても、何かこれまでの自分と違った行動をする必要があるのは、考えられることです。つまり、経験をすることこそが大事なのです。
旅行に出かける準備をしている自分を想像してみて下さい。きっと、人それぞれに必要だと思うものは違うはずです。人によっては、あれもこれも必要だと思い、荷物がいっぱいになってしまう方もいらっしゃると思います。かつての僕もそうでした。何に対しても準備が必要だと感じていたからです。旅先で不自由な思いをしたくないと思うからでした。
実際に旅行に出かてみたら、使わないものばかりでした。荷物が多すぎて、移動することがしんどくなって諦めてしまうこともありました。一度だけ、荷物が少なくて身軽な時がありました。その時は、とても気持ちが軽くなって意欲的にあっちもこっちも行きたいと色んな場所にいったことがありました。
人生も同じようなものだとおもうのです。自分を縛り付けているものが多すぎて動くことに躊躇してしまっているのだと思います。それこそが、勇気を挫かせてしまうものだったのです。決して、自分自身が意気地なしな訳でも、奥手な性格が理由でもないのです。
自分の中でしなければいけないと思うことをひとつ解放するたびに、心は軽くなり、行動する意欲を掻き立てることが出来るものです。そのことで新しい経験を生んでいくものなのです。
自分の抱えているものは人それぞれ違います。あなたにとっての縛りとはなんでしょうか。それを解放することが新しい自分への一歩なのだと思います。
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今日も自分をご機嫌に。
メルシー
