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志を持つということ

どん底の人生を振り返って見えてきたもの

人生のどん底だと思ったことがありますか?それは、どんな時でしたか。思うようにはいかないことや、大きな失敗をした時、別れもあります。突然、起きる災難も、人生をどん底まで一気に突き落とすものだと言えます。

人生のどん底の時に、自分の中でどんな感情が占めているのかというと、それは、孤独感です。全てのネガティブな感情は深くなってしまうと、この孤独に辿りついてしまうからです。ああ、孤独なんだと、気持ちがいっぱいになると、全てのエネルギーを奪いとられてしまうものです。

もう一つ、質問があります。人生のどん底から、這い上がることが出来たのは、あなたは何を持って立ち直ることが出来たのですか?よく時間が解決するものだと言われています。それは、日々の生活の中で、何かに一生懸命に今を生きる中で、少しずつ状況が変わって、自分の視点も少しずつ変わっていく。その変わった自分の視点がどん底だった人生に希望をもたらしてくれるようになるからです。これが、どん底の人生から抜け出すメカニズムみたいなものです。そのことには、どうしても時間がかかるものですから、そうした状況から、時が解決したのだと感じてしまうのかもしれません。

では、今を懸命になろうと思えたのは、何だったのか。僕は過去の自分と何度も向き合い、何度も過去を思い直してみたのです。これだという答えは、なかなか出ませんでした。しかし、こう信じた方が自分にエネルギーをくれるような納得できた答えが浮かんできたのです。

それは、「志」を持つことが出来たから。

全てにおいて言えることで、きっかけは、出会いです。それは、人との出会いもそう、本や映画、アニメ、講演やインタビュー動画、あるいは、その人が作りだした作品から、受け取った言葉との出会いがきっかけで、自分の中に「志」が生まれるのです。

志とは

「志」を持てたからこそ、一生懸命やろうと思える覚悟を作り出せたのです。志は、誰かと比べる必要はどこにありません。「志」とは、何かを成し遂げたいという気持ちです。誰かに甘えることでもありません。自ら道を切り開くことなのです。その「志」を持って進むことは、自分の世界をがらりと変えるだけではありません。大きなエネルギーを生み、自分が成し遂げたいものを手にすることだって出来るのです。

つまり、自分は立ち直らなければいけないんだと強く心に決めたときに、どん底だと思っていた世界がガラリと変わり、道が切り開いていくものだということです。

こうした、自分の可能性を最大限に引き出し、人生を切り開いていく。
そうした、「志」を持った生き方をするためには、大切にしたいものを持っているのだと自覚することだと思います。

僕自身、人生がどん底だったときに、人との出会いから諦めたくないという気持ちが生まれたのです。その気持ちって、言い換えれば、もう一度自分の信じた道を歩みたいという志だったのではないかと思うのです。

僕は、ほんの小さな「志」でも、持つことができたから、頑張ることが出来たんだと思っています。目の前のことを一生懸命にやってみようと思えたのです。

歴史をみても、志高き方たちが、何かを成し遂げて、これまでの歴史を変えてきたことが言えます。自分の身を犠牲にしてでも成し遂げたいという覚悟は、真似できないように思えます。しかしながら、僕らにも学ぶべきことがあります。それは、今日という日を生き抜くということです。

どの歴史からも、明日は、もしかすると生きられないかもしれないという日々を過ごしていました。そんな中でも、志を高く持って生きられた人がいらっしゃたのは、悔いが残らないように懸命に、今日を生き抜くことだったのかも、しれません。

つまり、「志」を持って生きることは、未来を描き未来に生きるのではなく、今をこれ以上ないくらいに、懸命に生き抜くことだったのです。

確かに、今の時代は、ある視点でみると簡単に死ぬことはないように思えます。しかしながら、その豊かさの時代の中で、多くの人の苦しみは減っているでしょうか。どんな時代でも、簡単に心を失い、自分を見失います。だから、僕らも「志」を持って生きる必要があります。

どん底な人生から、這い上がることにしても、苦難を乗り越えていくにしても、夢を叶え、自分の描いた未来を目指すにしても、「志」を持って生きることは、どんな知識を身に付けることよりも大切なことだと言えるのです。

僕はただ、幸せになりたいと願っていただけでした。周りの人から、見放され人生のどん底を味わっていた時に、自分で幸せにならなきゃなって感じました。それが、絶対に幸せになるという「志」に変わり、懸命になれたのだと思うのです。

そして僕は今、自分の中で、これまでにないくらい「志」が生まれました。絵にかいたようなネガティブ思考だった僕が、ポジティブに生き、それを伝えたい、多くの人のポジティブに生きる為の支えになりたい。そして、より多くの笑顔に出会いたい。そう決めたのです。ですので、今日は「志」というテーマでお話しさせていただきました。

「志」なんてと思うのは、自身で隠しているか、忘れちゃっているだけなのです。誰の心に「志」を持っているものだと思えてなりません。誰にでも大切にしたい「何か」を持っているはずですから。

ですので、自分の中の志は何かを考えてみて下さい。それだけで、覚悟が持てるような気がします。そして、少しだけ勇気が湧きますから。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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