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我慢して得られるものと失うもの
何かを我慢することが当たり前になっていた
努力は報われる。それは疑う余地もないほど信じていました。振り返ってみれば、子供の頃からそう信じていたのです。勉強しないと好きなテレビが見れない。習い事に行かないとおやつが食べられない。テストで100点を採らないと褒められない。そんな約束事ばかりだったからなのかもしれません。母が毎度のことのように言っていた言葉が今でも僕の心の中に残っています。「人よりも良い結果を望むのなら、人よりも努力しないといけない。」と。
努力すれば報われるという価値観が、僕の中で思考の方向性が、ずれてしまっていたのかもしれません。何かを得るには、何かを我慢しないといけないと、自分に言い聞かせていたからです。
どんな時だって、何かを得ることのために、当然かのごとく自分に我慢をさせてしまっていたのです。大げさなのかもしれませんが、何か手にしたいものがあったときに、勝手に自分の中で我慢することを作りあげていたのです。
例えば、旅行に行きたいのなら、外食は我慢しないといけない。甘いものを食べたかったら、ご飯を我慢しないといけない。仕事で結果が欲しいのなら、家族との時間はあきらめないというけない。自分の持ち家が欲しいのなら、普段の生活を質素にしないといけない。こうしたものが僕の中には無数に存在しているのです。
これらは、同時に多くのことを諦めることにも繋がっていたんです。だって、どうしても我慢というものには、限界があるからです。我慢している地点で自分に無理を強いているのです。ですので、結果的に諦めないといけないようになってしまうのです。贅沢をしてしまったから、持ち家はあきらめないといけない。ご飯を食べてしまったから、甘いものは食べられない。外食してしまったから、もう旅行にはいけないと。こうしたことが必然的に考えてしまうのでした。
そして、そんな僕が極めつけかのように陥ってしまったことがあるのです。大きな夢を叶えるためには、全てを投げ出して捧げないといけないということでした。色んなことに対して、中途半端に受け取ってしまったからだと思うのです。未来には自己投資が大事だということも、自分の成長の為に、お金を惜しんではいけないという教えを、生活が苦しくても、将来の為にお金を自分の勉強の為に使わないといけないと捉えてしまっていたのです。こうした思い過ぎが重なってしまい、いつしか、誰よりも努力しないと夢は叶えられないとなり、僕は全てを捧げるつもりで望んでいたのでした。
でも、周りを見渡せば、僕なんかよりも努力している人はたくさんいたのです。結果的に、全てを捧げたものの人よりも努力していないから、夢は叶えることが出来ないという結論を出してしまったのです。
我慢して得られるものと失うもの
僕自身の陥った話を聞いて頂くと分かりやすかったかもしれません。随分と極端に思えるかもしれませんが、実際に味わった苦しみなんです。だからこそ、こんなことを考えてしまうのかもしれません。
我慢して得られるものはあるのかもしれない、そのことで自分の望んだものが手にすることが出来るのかもしれません。賞賛や承認といったものも我慢すれば、手にすることが出来るものです。ですが、我慢することで失うことの方が多くあるのです。自分の可能性まで奪ってしまうのですから。
我慢すれば確かに手にすることが出来るけれど、我慢することが出来なかった場合は手にしたいものも失うし、自分に我慢を強いていたものも失うのです。
例えば僕は家族を笑顔にするためには、自分は辛くても嫌なことでも仕事なら我慢しないといけないと思っていました。ですが、どんどん辛い気持ちに耐え切れなくなってしまったんです。人の心も限界はあるものです。いくら大切に思う家族のためであっても、いずれ我慢は限界を迎えてしまうのです。そうなった時に、僕は家族を笑顔にすることを、勝手に諦めてしまったのです。そうなると、失うものはあまりにも大きくなってしまったのでした。
こうしたことから、我慢して得られるものなんて、一時的なものに過ぎません。ですが、失うものはるかに多く、大切なものまで失ってしまう可能性があるということです。
今のあなたが自分に何かを我慢させているのなら、そこで得られるものと失うものを想像すれば、今後の自分の在り方を見つめ直せるのではないかと思います。
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