漫画レビュー19 魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~
結婚生活が始まる当日に振られて1人で生きていくことになりました。
こんにちはメルカです。
今回の漫画レビューはこちら
「魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~」です。
漫画:住川惠 原作:甘岸久弥 キャラクター原案:景
漫画家さんを太字にしたのには理由があります。
この作品は原作は甘岸久弥さんなのですが、別々の漫画家さんが同時に描かれて2種類並行して出されました。
もう一人の方の作品は2巻で打ち切りとなっており、住川惠さんの漫画が続行して2021年11月時点で4巻まで発売されています。
※貶めたくないのであえてもう一方の名前は出しません。
リスクヘッジだとしても競わせるような形にするなんて少々世知辛いものがありますね。
この漫画は前日紹介した「ダンジョンの中のひと」同様、女性主人公です。
なので思考なども含めて女性主体での漫画となります。
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まず軽く魔導具の話から。
魔導具とは魔石という魔力を持った石と他の材料を自身の魔力で組み込んで作成する便利な道具のことです。
それはまるで魔法のような効果をもたらせてくれます。
まぁ道具に燃料である魔石をはめこんで使う魔法道具ってところですね。
ただし、魔石はエネルギーの塊でありそれ自体の扱いを間違えると事故に繋がることがあります。
魔導具と魔石を繋ぐには魔力で回路という導線を綿密に繋げる必要があり、精密な調整が必要なようです。
魔導具の説明は一旦この辺にして主人公の話に移ります。
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主人公ダリヤ・ロセッティは異世界転生者です。
元の世界では妙齢の女性でブラック企業に勤めていましたが、過労で死にました。
そして現在のファンタジー世界に転生。現代の知識を持っていることになります。
転生したダリヤは魔道具を作る専門家「魔導具師」の父の娘に生まれ変わりました。
ダリヤは幼少の頃に魔道具の虜となり魔導具師を目指します。
18歳になったダリヤはこの世界にはなく前世には普通にあった雨がっぱなどの知識をヒントに防水布とレインコートを魔道具として開発。登録魔導具として登録しました。
特許みたいなもんですね。
これを機に彼女は実用性の高い魔導具を次々開発していきます。
ある日、父に弟子入りした青年(トビアス。大きな商会の跡取り息子)が家におり、父に「兄弟子となるからよろしく」と紹介されます。
ダリヤとトビアスは父と協力しながら魔導具の研究や仕事に明け暮れます。
その後、彼は家の都合により親の取り決めでダリヤと婚約することになりました。
二人はお互い恋中になってからの婚約ではないのでギクシャクします。
トビアスはダリヤに貞淑に地味に目立たないように自分の後ろを歩くようにと関白になります。
だけど婚約から半年、トビアスの父が急逝します。
その半年後、二人の師匠であるダリヤの父も急逝するという悲劇が続きます。
悲しむ暇もなく仕事関係で多忙を極めた二人でしたが、少しずつ落ち着いていき、なんとか新しい家を買って引っ越すことになり荷物も運ばれます。
いよいよこれから住むことになったその日、
「すまないダリヤ。婚約を解消してほしい。俺は……真実の愛を見つけたんだ!」
婚姻届けを書いているダリヤにトビアスはそう言い放ちました!
更にお相手は自分の商会の受付の娘ですぐにでもこの家に住みたいと言っていると言いました。
ダリヤは新しい家に1日も住むことなく追い出されることになりました。
ですが、親が決めたとはいえ一方的な婚約破棄です。
第三者(商会などをまとめるギルド)が取り仕切り、離婚調停の精算みたいなものが開催されます。
そこでもトビアスは醜態を晒すのですが、それは本編を見てみて下さいw
ひどい男ですね。
結果的にダメ男との結婚前に破棄できてダリヤは良かったのかもしれません。
ダリヤは元々住んでいた実家へ帰ることになりました。
ですが父は元より母もすでに他界。
他の家族もいないので一人暮らしとなります。
なんだかんだで親の取り決めとはいえトビアスの妻として頑張ろうと思っていたダリヤでしたが、今回の件で吹っ切れます。
(嫌なことは嫌 好きなことは好きと言おう)
(二度目の人生 行きたいように 生きよう!)
ダリヤは魔導具師としての経験を活かしてうつむかずに前向きに生きていくことに決めました。
翌日にさっそく薬草の採取に森へと赴きます。女性の一人旅は危険なので男装をして声も魔導具で変えました。
ですが、道中モンスターとの戦闘で負傷して行き倒れていた騎士に出会います。(あ、イケメンです)
快方をして街まで連れ帰ることに。
変装と偽名でダリアは自分を特定できないようにしましたが、彼はまた会ってお礼をしたいと名残り惜しそうに別れます。
その後、ダリヤが作った最新の魔導具である「コンロ」の契約金を受け取りに商会に赴いたところ、トビアスがまたやらかしてダリヤの作った魔導具の登録名義(特許)を勝手に自分の名義にしてしまい契約金も受け取ってしまっていました。
…なにやってんでしょうねこの男は。
街の大きな商会の跡取りであるトビアス。
話はこじれてダリヤはトビアスのいる商会を利用しづらくなりました。
ギルドにトビアスの商会以外の商会を紹介してほしいと相談するダリヤ。
そこで逆にダリヤが新しい商会を立ち上げてしまえばいいのではと提案をされます。
ロセッティ商会(ダリヤの家名)が立ち上がりました。
ここからダリヤの人生逆転劇がスタートします!
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
どうでしたでしょうか。
大分端折ってはいますが、ここまでが1巻の内容となります。
2巻の頭を少し話すと今まで地味だったダリヤですが、これからは商会の経営者として動いていく為にしっかりとしたお化粧や洋服を揃えていくところから始まります。
その後はがっつり魔導具の話が進んでいきます。
いつもの漫画紹介とは違いゲーム要素よりもドラマ要素強めの少年誌のマガジン系というか、アニメよりドラマや映画の方が映える可能性が高い作品をチョイスしてみました。
女性読者は元より男性目線でも楽しめる構成になっているかと思います。
本当はもっとあとで紹介する予定でしたが、現在コミックシーモアより11/30まで1巻を無料で読めるキャンペーン中でしたのでこのタイミングで紹介することにしました。
上記サイトの右側の ¥0 無料版を読む 11/30まで のボタンをクリックすればコミックシーモアに登録をしなくても1巻丸々無料ですぐに読むことができます。
上記キャンペーン終了後はこちらのサイトマグコミでも1巻の第0~2話までの3つの話を読むことができます。
(※この漫画は1話からではなく0話からスタートです。)
コミックスは2021年11月現在4巻まで発行されています。
もし購入をご検討の方は最初に載せた漫画家さん(住川惠さん)の方のコミックスの購入をオススメします。
残念ながらもう片方の方のは2巻で打ち切りです。
ダリヤが自分の為に頑張って強く生きていこうとする姿勢に共感された方はぜひスキ・フォローをお願いいたします(*'▽')
では今回はこんなところでノシ メルカ