マガジンのカバー画像

心の解体新書~人はなぜ幽霊を怖がり、モノマネで笑えるのか

26
神田の居酒屋で出た話題――人はなぜ幽霊を怖がるのか、なぜモノマネで笑えるのかという話しで盛り上がり、ちょうど心のメカニズムを解き明かす作業に行き詰っていた筆者がこれは面白いとマガ…
運営しているクリエイター

記事一覧

思わずうなずいてしまう相槌の不思議

 過日、LINEでこのようなやりとりがありました。  なるほど、ふだんメッセージのやり取りで…

めけめけ
4か月前
7

みんな、記憶ってどうしてる?

『みんな、記憶ってどうしてる?』って問いに対して、どうやって記憶をするか、いわゆる記憶術…

めけめけ
4か月前
14

心のメカニズムとタロットカード

 きっかけは量子力学という文系の自分にはまるで理解が及ばない世界への好奇心から始まった。…

めけめけ
4か月前
13

【人の意識とは】脳が悲鳴を上げる

 自分には脳がある。しかし自分の脳を自分で見るという経験をすることは日常生活ではありえな…

めけめけ
4か月前
5

【人の意識とは】イカのニューロン数は猫の2倍

 人の心のメカニズムを解く試みは、どうやら騒擾以上に奥が深く、そして膨大な知識と柔軟な理…

めけめけ
4か月前
5

【人の意識とは】アンドロイドの5分前と人間の5分前は同一なのか

 この先には決められた道があるように思う。意思とは何か、自由意志は存在するのかと考えたと…

めけめけ
5か月前
9

【人の意識とは】自由意志を選ぶ~RUSH ニール・パート

 一番の問題は人に自由意志があるとした場合、『自由意志』と呼ばれるものはいかなるものかを定義する必要があり、それをした瞬間に自由意志などないのではないかという疑問を払拭できないことにある。  意思が自由であるということは、意思による行動や言動がすべてなんらほかに影響を受けない――ありとあらゆる因果律から切り離されていることが観測、証明できなければならない。  自由意志の定義:自分自身の意図や選択に基づいて行動する能力  無意志の定義:脳による反射や身体の欲求によるあらゆる

アンチテーゼ~『心』なんて言葉はいらない。

『心のメカニズムを解き明かす』とは、今は僕のライフワークといっていい。しかしこの『心』と…

めけめけ
5か月前
6

積みあがらないのは罪なのか、詰みなのか

伴走者ノゾムさんの「失敗が経験として積み上がる人、失意だけが残る人」  これを読ませてい…

めけめけ
5か月前
4

【心の解体新書】あとがき~16.不思議なことはあってもいい

前回まで  人が何かを始めるきっかけというのは不意に訪れるものです。ロジャー・ペンローズ…

めけめけ
6か月前
8

【心の解体新書】最終章~15.泥棒猫と計算可能な心と不確定要素

前回  こんなエピソードがある。この話を聞いて彼女と僕は大笑いをした。しかし文字に起こす…

めけめけ
6か月前
5

【心の解体新書】14.閑話休題~枕と笑いと怪談

前回  心のメカニズムを解き明かしたいという動機は、方程式をみつけたいわけではないのだ。…

めけめけ
6か月前
4

【心の解体新書】13.幽霊をモノマネすると人は怖がるのか~裏鏡の最果て

 ドリフターズのコントに年を取った耳の遠いい神様というネタがある。誰も(とはかぎらないが…

めけめけ
6か月前
9

【心の解体新書】12.人は幽霊のモノマネを怖がるのか~大衆文化と物真似とプロレス愛

 古代から人は自然現象、鳥の鳴き声や獣の鳴き声、その所作も含めていろいろなことを真似て他人に伝えるということをしていただろうことは容易に想像できる。あるものは真似をし、あるものは絵にかき、あるものは偶像を作る。その中でも物真似は神話。逸話を広く人々に伝えるためになされ、それがひとつの文化・芸術になっていっただろうことは祭りや演劇などに見ることができる。  大衆文化においては江戸時代にはそうした伝統的な舞踏とは別に浮世真似なる今でいう物真似芸人が人々を楽しませていた。また子供の