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自分が分からない
自分が分からない。
9ヶ月間、自傷行為を禁止した。
薬を飲んでメンタルも安定するようになり、希死念慮も薄れてきた。
世間一般でいう「普通の人間」になれた。
ただ何かが自分の中から失われるようないやな感覚がまとわりつく。
私が自傷をやめて親も先生も家族も喜んでいた。
しかしなぜか自分が自分でなくなる気がした。
今までずっと続けていた自傷という行為が体に染み付いて、日常になっていたから。
自分の日常のパズルの1ピースが欠けてしまったような喪失感に苛まれた。
自傷をしていない9ヶ月の間、私は腕にある無数の傷跡が恥ずかしく思えて、いくら気温が暑くても常に長袖を着て過ごしていた。
自傷をしていた時は、恥ずかしくも何とも思わなかったのに。
やはり私は「普通の人間」にはなりきれない。
親や先生、家族を悲しませて、信頼を失ってまでも本当の自分でいたいのは我儘なのだろうか。
このまま自分を押し殺して期待に応え続けなければいけないのだろうか。
私はまわりの人を傷つけることしかできない最低の人間だ。
全てを忘れて泡になって消えてしまいたい。