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INFJと就職活動
こちらのnoteでINFJの就活生の方が質問されていたので、こちらで自分の考えを回答しようと思います。
最初にお伝えしておくと、私は現在社会人5年目のペーペー社会人です。
「社会はこんなものだ、仕事とはこんなものだ」と偉そうに語れるほど知識・経験もないですし、私自身がそれを学んでいる途中です。
こちらで記載する内容は現時点で私が”私にとっては”正しいと感じていることを書いているだけなので、学校のテストのように、”誰にとっても当てはまる共通の正解”ではありません。
「こういうモノの見方や考え方もあるんだな」
くらいの参考情報としてご覧ください。
質問① 現在、どんなお仕事をしていますか?そのお仕事とどのように出会いましたか?
Web広告の代理店でメディア責任者をしています。
主に自社のコーポレートサイトやブログ、SNS、プレスリリースなどのオウンドメディアの企画・運営をする仕事です。
現在の仕事と出会ったのは、結論「時のめぐり合わせ」です。
社会人1年目くらいから趣味でブログ運営をしていた経験があり、もともとメディアの仕事に携わりたいと考えてた矢先、たまたま「オウンドメディアに本格的に投資をしてみよう」という社内の機運があり、僕以外メディア運営に詳しい人材が誰もいなかったので、「やってみないか?」と声をかけてもらった形です。
僕の仕事の遍歴はブログで詳細を書いているので、もし気になったら記事を読んでみてください。
質問② 現在のお仕事は、自分に合っていると思いますか?また他にやってみたお仕事がある場合、どんなものは自分に合っていて、どんなものは合っていないと感じましたか?
面倒くさいことを話してしまい恐縮ですが、何をもって「この仕事は合っている」と言えるのか、その言葉の定義が重要だと思いますので、先に書いておきます。
僕にとっての「合っている仕事」とは、「(努力していると感じることなく)自然とできるし、周りから評価される仕事」だと思っています。
これは僕が昔、頭の整理で作った図なのですが、①に当てはまる仕事のことを言っています。
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この図の縦軸と横軸について説明しておきます。
縦軸の「自然とできる」というのは、自分が無理している感覚がなくうまくできることで、「努力が必要」というのは「やらなきゃ!」「頑張らないと」といった感じで、自分の気持ちを奮い立たせないとできないことを意味しています。
一方横軸の「評価される」とは、周りの人から褒められたり、すごいねと言われることで、「評価されない」は特に周りの人から何も言われないことを指しています。
①の「自然とできるし、評価されること」は向いている仕事だと思っていて、将来の「天職」になる可能性があるのでぜひこの領域の能力を伸ばすことをおすすめします。
②の「自然とできるけど評価されないこと」は、わざわざ仕事にする意味は薄いかなと感じています。(いくら結果が出ていても評価されなければ給料が上がらないので)
③の「努力が必要だけど評価されること」は、向いている仕事と言われると微妙な気もしますが、これは後々自分のキャリアを助けてくれることなので、よほど耐えられないことでない限りは、しばらく向き合って見るのが良いと思っています。
④の「努力が必要だし、評価されないこと」は、明らかに向いていない仕事なので、わざわざ自分の時間を捧げる必要は無いと思います。世の中にはその領域を得意とする専門家がたくさんいるので、得意な人に任せましょう。
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具体例があったほうが良いと思うので、僕の場合でそれぞれ並べてみました。(興味なかったら読み飛ばしてください)
①に当てはまる「抽象化すること」や「文章を書くこと」は、もとから好きなことなので、仕事でもプライベートでも呼吸をするように自然とやっちゃうことであり、かつ周りからも評価されることです。
思えば学生の頃から、文章を読んで要約したり、相手の言いたいことをまとめて「つまりこういうことが言いたいんだよね?」とサポートすることは周りからも褒められたし、文章を書くことは無理せず続けられるし、読書感想文や論文は表彰されたりしたこともあります。
②に当てはまる「人の良いところを見つけること」や「情報収集すること」は、①と同じように自然と続けられることではあるのですが、周りの人から褒められることはほとんどありません。
続けられることなので一定向いていることではあると思うのですが、それ自体がお金になるわけではないので、これは趣味で良いと思っています。
③の「プレゼンテーション」や「分析すること」は個人的に苦手意識を持っています。色々情報収集をしたり、得意な人からアドバイスをもらったりしながら、なんとか努力して結果につなげていることなので、向いている仕事とは言えない気がします。
④の「営業すること」や「単純作業」は、まったく向いていないですね。
実は新卒の頃は営業をやっていたのですが、関係値の浅い人と話すのが苦手なので毎朝出勤するのが死ぬほど嫌だったし、結果もまったく上がりませんでした。
単純作業も一緒で、クリエイティブ性の無い、つまり「やり方が決まっていてただそれを繰り返すだけの仕事」はまったくもって向いていないです。
これを見てあらためて思ったのは、学生の就活でいきなり①を見つけるのは現実的に考えて難しいということです。
考えてみてください。世の中には掃いて捨てるほどたくさんの仕事があるし、その中から一発で天職を見つけるなんて砂漠の中から一粒の砂金を見つけるくらい難しいことです。
たまたま新卒で就職した仕事が天職ならめちゃくちゃラッキーですが、ほとんどの社会人は何年経っても「自分に向いている仕事は何だろうか?」と思いながら仕事をしている方がほとんどだと思っています。
なので、僕がもし就活生の頃にもどってもう1回就活をするとしたら、いきなり①を見つけるのは難しいことを理解したうえで、
・④だけは絶対に仕事にしないようにする
・まずは失敗するつもりで経験だと思って③を増やしにいく
・③がどうしても嫌だったら転職や異動ができる仕事を選ぶ
という考え方で就活をすると思います。従来慎重型なので、リスク回避型の考え方ですね。
質問③ 就活生の時に、苦労などはありましたか?具体的に何が辛かったなどあれば、知りたいです。
上述した①の仕事を見つけなきゃ!と焦っていたので、高い理想を追い求めすぎて途中でしんどくなったことです。完全に就活ノイローゼになりました。
また、元来嘘をつくのが苦手な性格で、口先がうまいほうでも無いので、ぜんぜん気持ちが固まってないのに「御社が第一志望です!(キリッ)」と言いのけたり、ESで「僕は勤勉で明るい性格の有能です」みたいなアピールをするのも苦手でした。
結局いろいろあって、「嘘をつかないと採用されないような会社は自分が入社するべき対象ではない」と考えるようになり、4年生の5月くらいからは「自分が本当にそう思ったことしか話さない。分からない質問には素直に分からないと答える」というスタンスを徹底していました。
就活の面接ってなんでもスムーズに答えられないと受からないような印象を持つ人が多いですが、実際そんなこと土台無理だし、パッと自分の答えが見つからない質問は、「すみません。パッと答えが出ないので1分お時間ください。」と言ってその場で考えればいいんです。
それでも納得のいく結論が出なかった場合は、それも面接官に言っちゃえばいいんです。
「すみません。一生懸命考えてここまではぼんやり言語化できたんですけど、ここから先はまだ明確にイメージできていないです」みたいに。
そしたら面接官が質問して深掘りをしてくれることがほとんどなので、それに沿って自分の考えを深めればいいんです。
就活を「内定取るゲーム」ととらえると、そういうのが好きな人じゃないとやっていて苦しくなりますが、「人と話して自己理解を進める場」ととらえると、少し心が軽くなるのではないでしょうか。
就活だって、リクルートが決めた「社会の一つの仕組み」でしかないので、自分が納得して前に進めるまでに必要な時間は人それぞれです。
僕の周りでも人より3年遅れで社会人になった友人もいますし、引きこもり時代に見つけた趣味を仕事にしている人もいます。
記事に書かれていたように、海外でワーホリしながら自分を見つける機会を得るのも就活だし、みんなと同じように4年で卒業してストレートに社会に出るのも就活です。
よく就活説明会とかで言われることですが、「キャリア(Career)」とはもともと「轍(馬車の車輪が通った後にできる痕跡のこと)」という意味があるそうです。
どんな道の進み方であっても、最終的に「これでいいのだ」と思えるのであれば、なんでも良いんだと思います。
僕も「これが自分の天職かも」と思って新卒入社した会社で毎日吐きそうになりながら仕事していた時期もあるし、ハードワークで鬱病になって休職していた期間もあったりなど、他人から見ればけっして煌びやかなキャリアではありません。たぶんめちゃくちゃ右往左往してます。
たぶんNariさんも社会に出てから、「本当にこれでいいのかな?」「自分ってこんな人生を臨んでいたんだっけ?」など、色々不安になる場面は出てくると思いますが、そのときは轍の話を思い出してください。
途中過程がぐちゃぐちゃだったとしても、最終的に振り返ってみたら、それが一番良い進み方であることもあるんです。
直接お会いしたことも無いし、noteでふと見かけただけですが、Nariさんが納得できるファーストキャリアを選べることを祈っています。
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