湯シャンで髪が生える「シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ"が原因だった! 」宇津木 龍一
いろいろな手を試しても、なかなか薄毛の悩みは改善しない。しかし、実はいろいろなことをしているからこそ、薄毛なのではないかと開眼させられる本がある。育毛シャンプーなどもあるけれど、そもそもシャンプーそのものをやめるように促す本だ。
宇津木医師は自身が薄毛だった。しかし、シャンプーに含まれる合成界面活性剤について知ってから、シャンプーを使わなくなったそうだ。水で流すだけにしたのだ。そのうちに髪にコシが戻り、いつの間にか薄毛が改善していたという。脱シャンプーで薄毛改善したという人は一人や二人ではないので、なかなか侮れないノウハウなのかもしれない。
脱シャンプーのメリット
宇津木氏が掲げる脱シャンプーのメリットは6個ある。宇津木氏自身が薄毛を改善しているので、どの説明も熱く・説得力がある。
1:皮脂腺が縮むため髪へ十分な栄養が行く
シャンプーで絶えず皮脂を洗い流していると、かえって皮脂腺が大きくなり、頭皮が皮脂だらけになり匂うようになるという。体の適応の一種なのだ。しかも怖いのは、大きくなった皮脂腺が髪の毛に行くはずだった栄養を奪い取ってしまい、髪の毛が細々になってくることだ。
しかし、シャンプーを使わなくなると皮脂が必要以上に流れないので、だんだん髪の毛に栄養が戻り、コシがある髪になるという。皮脂腺が通常の大きさに回復するまでの間(数か月)は、髪がべたつくのも覚悟しなければならないようだ。
2:毛根幹細胞が元気になる
界面活性剤入りの合成シャンプーは毛根を痛めつける。毛根がやられたら髪は生えない。
3:頭皮が厚くなり手が根を深く張れる
界面活性剤入りの合成シャンプーは頭皮も砂漠のような乾燥した状態にしてしまう。頻繁にシャンプーをしている人ほど、頭皮が非常に薄い状態になっているという。そんなところに髪の毛はしっかりと根を張れない。しかし、脱シャンプーを実践すると、頭皮が厚くなってくるので髪が根付きやすくなるという。
4:常在菌が増える
頭皮には常在菌が住んでおり、細菌やカビが入り込まないように守っている。しかし、定期的にシャンプーで洗い流していると、清潔になりすぎてしまい、かえって頭皮がばい菌に弱くなってしまうのだ。
5:皮脂が残ると整髪力がつく
適度な皮脂が残っていると、髪はまとまりやすくなるという。そもそも、サラサラヘアーは、髪の毛にコシもハリもない状態なのだ。ある程度の皮脂が常に頭皮に残っている状態こそ普通なのだという。
6:べたつきと臭いが解消する
皮脂腺が縮むことで、大量の皮脂が分泌されなくなり髪がにおわなくなる。シャンプーを一生懸命している人ほど、夕方になると髪が臭くなるらしいから注意が必要だ。
石けんシャンプー
何でもすぐにやってみる私はこの本を読んでから一週間シャンプーを使わないでみた。もともと、石鹸シャンプーを使っているため、合成界面活性剤の害はほとんど受けていなかったので、それほど大きな変化はない。でも、シャンプーを使わなくても、別に問題ないことが分かった。
ただ、今の問題は、ひまし油を定期的に髪に塗り込んでいることで、どうしても髪に無用なべたつきが残ってしまっているのだ。これを水だけで洗い落とすのは難しい。しかも、ひまし油が残っていて逆に皮脂が詰まってしまうリスクはないのかと心配になる。
そこで、合成界面活性剤の害を減らすという趣旨であれば、今使っている石鹸シャンプーでも良いかもと思っている。私が25年くらい使っているのが、パックスナチュロンのシャンプーだ。
もっとも、石鹸シャンプーにしても洗いすぎは常在菌を減らし、皮脂を流し去ってしまうだろうから、あまり回数を行わないようにする。まずは水でしっかり皮脂を洗い流した後に、少量のシャンプーを使うとよいらしい。これまでの3分の1くらいの量に変えてシャンプーをしてみることにしよう。
(追記)ひまし油&湯シャンの人がいた。効果ありそうだな~。