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ガン治療、民間療法の本丸「高濃度ビタミンC点滴と断糖療法でガンが消える!」西脇俊二

高濃度ビタミンC点滴の効果に関しては諸説ある。ほとんどの西洋医学の医師は、かなり厳しい口調で、ビタミンCの効果を批判する。それは十分わかっているのだけれど、私がガンになったとしたら、試してみたいNO.1の方法が高濃度ビタミンC点滴と断糖療法(厳しい糖質制限)だ。

もちろん素人意見であり、かなり偏っているのは承知の上で、この本の感想を書いてみよう。

高濃度ビタミンC点滴

そもそも、西脇ドクターは精神科医出身で、現在はアーユルヴェーダを主とする内科・心療内科のお医者さんだ。大学病院の教授でも、がん専門医でもなく、あまりにも怪しく見えるのはしょうがない。そして、これまた残念なことに、西脇氏自体も、また怪しく見える(失礼!)たくさんの映画やドラマの監修をしたりして、がん専門に治療に打ち込んできた感がない。この本自体、ビジネス書や自己啓発書のような軽さだ。

しかし、高濃度ビタミンC点滴はとにかく「効く」のだ。これは帯に書かれている文言だ。

・余命3ヶ月の女性が5ヶ月で完治!
・週1回の点滴と断糖で末期の胃がんがほぼ消えた!
・初期の卵巣がんがたった29回の点滴で消えた!
・上顎洞ガンが2ヶ月半で3分の1に
・胃がん全摘後に再発した女性のがんが2ヶ月で消失!
・週1回半年の点滴で乳がんが消えた!

こと、ガンに関しては、あまりこういう煽るような文句は聞きたくない。私も友人や、家族をガンで亡くしてきた。なので、この本を見たときはスルーしそうになったのが本音だ。

しかし、こと高濃度ビタミンC点滴には、この効果が全くの虚偽ではなく、u謳われる効果の幾分かの一でも可能性があるように思える。西脇氏の最初の患者は同僚の医師で、西脇氏がたびたび口に出していた高濃度ビタミンC点滴と断糖で無事に生還したという。1章には幾人かの具体例が述べられているが、どれもが大げさ(嘘)とは思えない。

「抗がん剤」としての高濃度ビタミンC点滴

そもそも、超高濃度ビタミンC点滴がガンに効くというのは、西脇氏が言い出したことではなく、アメリカでは激しい批判にさらされつつも、ポーリング博士が主張し続けてきまた。日本でも著名な医師のもっと説得力がある本がいくらでもある。

ビタミンCは副作用がない抗がん剤のように働くと言われる。選択的にがん細胞だけを殺すのだ。また、抗がん剤の副作用を大きく軽減するのもメリットのひとつだ。

反対派からは、ビタミンCがガンに効くエビデンスが無いと言われるが、がん患者にとっては、机上の空論よりも今の希望が大切だ。実際に抗がん剤は希望をほとんど与えてこなかった。抗がん剤が有意に効くエビデンスの弱さは折り紙付きだ。抗がん剤の延命効果は多少あるかもしれないが、患者のQOLを奪い、最終的に生還させてこなかった。

高濃度ビタミンC点滴には一縷の望みを感じる。私は、ガンに対するビタミンCの効果に関しては実体験を通しては分からない。でも風邪やインフルエンザに対してビタミンCが驚異的な効果を及ぼすことを実体験から理解している。とにかくビタミンCは、すごい効き目がある。

病気の体は相当にビタミンCを消費してしまっているのだから、できるだけビタミンCの血中濃度をあげるというのは理に適っている。

がんの治療のために高濃度ビタミンC点滴を使うとすれば、保険適用外なので、相当の費用を覚悟する必要がある。(だいたい、月20-30万円が相場)しかし、ガン治療の民間療法の中では価格的に、まだ良心的な部類かもしれない。(末期のガンならば一年絞って、やってみても良いかもしれない。使える預金が300万くらいあれば。)

先日、紹介したがんサバイバーの野中氏も、一時期、ビタミンC点滴を行なったようだ。あまり詳しく書かれていないので、それほど、効果を感じられなかったのかもしれない。

断糖療法を組み合わせる

また、ビタミンCの効き目を極限まで上げるために、糖質を断つというのもうなづける。実にまともな考えだ。これ自体も、西脇Drの独特な主張ではない。

PET検査でガンを発見できるのは、ガンが糖質を主要な餌にしているからだ。ブドウ糖とビタミンCの構造(化学式)は似ており、血中にブドウ糖が無いときにビタミンCを入れると、がん細胞は、間違えてビタミンCを取り込み、これがガン細胞を死に至らせる。

ビタミンCとブドウ糖を同時に摂取すると、ビタミンCの効き目がかなり弱まる(なので、市販のビタミンC飲料やタブレットなどはほとんどNG)。逆に糖質をカットした状態で、ビタミンCを摂ると効果が増す。

西脇氏の断糖(糖質制限)のルーツは荒木医師だ。現在、糖質制限の世界では江部氏が有名だが、荒木氏はさらに極端?な糖質制限で肉食を進めてきた日本でのパイオニアの一人だ。私も一番最初に糖質制限の考え方に出会ったのは、荒木氏の本がきっかけだった。

根菜もNG、調味料もNG、果物もNGと、かなり厳しいけれど、ことガン治療と考えると、これくらい徹底しても良いかもしれない。ガンになると味覚が変わって甘いものを急に欲するようになると聞くことがある。抗がん剤などで、食欲がどうしても落ちてしまい、気が付くと甘いものばかりを食べているという人もいるが、ほんと百害あって一利なし。

ストイックなくらい糖質は絞り込んで、プロテインを飲むなり、卵を食べまくるなりしたほうがどれほど良いだろうか。

「高タンパク質」で体を作る

荒木氏の本を読むと分かるように、朝から晩まで「肉食」というのが断糖療法の根幹だ。糖質を一切取らない。調味料などにも気を付ける。あまり味が無い肉というのは実に食べづらい。それでも、断糖療法がガンに効くと言われるのは、間違いなく「高タンパク質」だからだろう。

私の食養生のお勉強の最終結論。ガン治療は「糖質を制限してガンの餌を断ち、ビタミンCでガンを攻撃し、良質のたんぱく質を摂り体を修復する」ことに尽きるのではないかと思える。

がん患者が肉を食べまくるのは無理だと思うのでプロテイン生活を推すけど。理論的には同じだね。

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綿樽 剛@AGA・薬を使わない薄毛対策
大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq

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