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【感想】クローズアップ現代+「【コロナ病棟】ルポ 奮闘続ける医療者たち命をめぐる葛藤も」

新型コロナ感染症の陽性者が毎日2000人を超えるようになった。2週間遅れで結果が現れてくることを考えると、年末年始などの人混みから、さらなる感染者が「量産」されることは間違いない。医療崩壊の危機が叫ばれて数か月経つが、聖マリアンナ医科大学病院・救急救命センターの現場取材から見るに、すでに医療崩壊が起き始めているのではないか。戦慄するような事態が生じている。

迫る医療崩壊

今年の2月から重症者を受け入れてきた聖マリアンナ医科大学病院の救急救命センターでは、1月1日に、ついに重症者病床が満床になった。つまり、これは救急患者を受け入れる最後の砦が崩壊したということだ。これ以上の患者は受け入れることができ、本来救える命が失われるリスクがあるということだ。冬場に多くなる心筋梗塞や、交通事故などの救急患者の受け入れ先がなくなるということ。

聖マリアンナ医科大学病院は重症者を受け入れる病院だが、中等症を受け入れる周辺の病院もすでに満床となっている。もし軽症患者の病態が悪化した場合、これを受け入れる先が、もはやなくなりつつあることを示している。行政も新型コロナの受け入れ先の病院を開拓しようと必死だが、人手も設備もなかなか整っていかない現状がある。

神奈川県ではすでに50以上の医療施設でクラスターが生じている。新型コロナ対策に慣れていない病院の場合は、容易に院内感染・クラスターが生じる危険があり、そうなると、まさに医療崩壊だ。私たちが当たり前のように活用してきた医療が受けられなくなる。

命の選別(トリアージ)

重症者が多発する中で、すべての患者に同じような対応をすることは、もう不可能になりつつある。いわゆるトリアージが行われるようになる。

40代の男性患者の実例が取り上げられていた。本来は、エクモを装着して回復させるべきだったが、この処置には10人以上の人手が取られる。この患者に10人の医療スタッフが取られてしまうと、次に運び込まれる重症者に対応できる人がいなくなってしまう。それで、やむなく、この患者にはエクモを装着させず別の治療を施し、回復を祈ることになったのだ。

これは、もはや珍しいことではなくなるだろう。映画「感染列島」の中では、人工呼吸器の数が不足するようになり、助かる可能性が少なくなった患者(子供)から別の患者に人工呼吸器を付け替えるという胸の痛むシーンが出てくる。もはや、これが現実のものになる。

看取りの準備

聖マリアンナ医科大学病院では、亡くなる重症者も多い。最後の別れに、テレビ電話で声をかける家族の姿が映し出されていた。こんな最後になるなんて、誰が予測しえただろうか。

看護師や医師たちが、何とか最期の時に家族を傍らにいさせてあげられないかという話し合いを持っている様子が映し出された。「防護服を着て、最後に体を触らせてあげることだけでも・・。」コロナを治すことではなく、どのように看取らせてあげるかという会議が行われているのだ。これは、なかなかゾッとさせられる。これが現実なのだ。

医療現場からのメッセージを受けて

これまで多くの死別を見てきた救急救命センターの看護師たちも、心が折れそうになっている。コロナ対策で指揮を執る藤谷医師も現場に出て手術を行わなければならないほど、現場は追い詰められている。

藤谷医師は、現場の声を届けるべく、必死に取材に応じている。過去に何度も藤谷医師の切実な声を聴いてきた。しかし、もう待ったなしだ。必死でコロナと戦う医療従事者の姿を見ていると、涙が出てくる。

一人一人ができることは地味なことしかないんだけど、それがコロナを抑え込む唯一の方策だ。幸い、新型コロナが感染しやすい状況はすでにはっきりしている。飛沫感染をどれだけ抑え込めるかがカギになるだろう。

そして、できる限り免疫力を上げることだ。ビタミンCは、メガ量で摂取したい。免疫アップにはビタミンA・D・Eなども必要だ。もちろん、タンパク質もしっかり摂ること。普段の心がけが、いざという時の衝撃を和らげるはずだ。そう信じて・・。

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綿樽 剛@AGA・薬を使わない薄毛対策
大人のADHDグレーゾーンの片隅でひっそりと生活しています。メンタルを強くするために、睡眠至上主義・糖質制限プロテイン生活で生きています。プチkindle作家です(出品一覧:https://amzn.to/3oOl8tq