自分にしか出来ない付加価値を生め!〜ゲシュタルト・メーカーの勧め〜
付加価値ってなんだろう?
ビジネスの基本は「付加価値」を生むことにあります。
「付加価値」とは、商品の生産によって新しく加えられた価値のことで、これは企業ごとに違ったりします。
例を出すと、ユニクロとディオールですね。
同じTシャツでも
ユニクロ: 790円
ディオール: 75,900円(詳しくは下のサイトで!)
と、同じ簡素なTシャツにも関わらず、100倍近い価格の差がございます。
上にある通り、同じ「コットン素材」なのにも関わらず、です。
なぜ、これだけ差が開くのかというとディオールはそれでも売れるからです。
コスパで考えたらこれはおかしな現象ですが、至るところでこういった価格差位は出ています。
進化心理学の目線に立つと、こういった現象は説明しやすいかなと思われます。
この「付加価値」をどれだけ作れるかで稼げるかどうかが決まるといっても過言ではありません。
しかしながら、付加価値のポテンシャルはそんなものではないのです。
本来の付加価値とは、「新しいものを創り出す」こと!
脳科学者でありIQ200を超える天才研究者の苫米地英人博士の著書『圧倒的な価値を創る技術[ゲシュタルトメーカー]』には
”本来の付加価値とは新たな「ゲシュタルト」が生まれ、それまでには出来なかったことが可能になる”
ということが述べられています。
ゲシュタルトとは、「低い抽象度でばらばらになっているものが、抽象度が上がることにより1つの整合的なものになること」だそう。
例えば
「細胞」が集まると筋肉という「組織」になり
「組織」が集まると心臓という「器官」になり
「器官」が集まると人間という「生体」になる
というように抽象度が上がるごとに新しいゲシュタルト(=全体)が生まれます。
また、ビジネスを例にとると
「銀行」と「コンビニ」は低い抽象度ではバラバラです。
しかし抽象度をあげると「どちらも暮らしに欠かせない消費活動のスポット」として存在しています。
そこで「コンビニATM」という新たなゲシュタルトが生まれます。
このような、抽象度をあげて、ゲシュタルトを生むことによりこれまでになかったサービスが創造されることになります。
現代社会はとにかく情報量が多いので、うまく整理・運用して新たなゲシュタルト構築が可能であるなら、画期的な価値創造が次々と可能になるでしょう。
そして現代は低い抽象度で生きていたらAIに仕事をとって替わられるためビジネスにおいて最も重要な能力なのではないでしょうか。
偉人はいつだってゲシュタルトを構築してきた!
ビル・ゲイツやマークザッカーバーグといった偉人はゲシュタルト構築能力に秀でていたからこそ、「マイクロソフト」や「Facebook」といった商品を何もないところから生み出せました。
そして、なにより忘れてはいけないのがスティーブ・ジョブズでしょう。
彼は大学時代にカリグラフィー(文字芸術)の授業を受け、字体が持つ美しさに魅了されました。
その経験は、のちにマッキントッシュ(Mac)を設計するときに生かされます。
マッキントッシュは美しいフォントを組み込んだはじめてのコンピュータとなり、世界に驚きを与えました。
詳しくは、2005年にスタンフォード大学の卒業生に向けたスピーチでジョブズ本人がおっしゃっています。
知っている方も多いと思いますが、ジョブズがこんな名言を残しています。
”未来を見て、点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない”
点と点を結ぶ、これほどゲシュタルトの構築をうまく表現出来ている言葉はありません。
そんなゲシュタルトを構築するための本書、文句なしにお勧めです。