私は何者か、264
虚しく、放たれたもの。口を出でた、何と言うのだろうか、そのひとの言葉とでもいうのか。次からつぎから、消えてゆく。そんなことがありましたか。はい、昼下がりのことでした。いつのことでしょうか。ほんの数日前のことです。葉っぱは揺れていましたか。いいえ、葉っぱではなく、白い襟が揺れました。ふーん。せめて、自分の襟をピンと立てて暮らす事をよしとするか。あなたとの週末は私の辞書にはなかったのだが、辞書など次々に書き替えられる。歴史が生きているように、我らの日々は我らのもの。我らも我らの未