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アミノ酸の話あれこれそれ

久しぶりにアミノ酸の話。
必ず必要な三大栄養素のうちの一つが、アミノ酸。 これは、筋肉、臓器、血液、皮膚、そして神経伝達物質を作り出しているのが、アミノ酸。 うつ病と縁の深いセロトニンノルアドレナリンドーパミンもアミノ酸が原料。

ドーパミンは意欲、快楽、運動に関わっていて、ノルアドレナリンはストレスから自身を守る力を持っていて、セロトニンは両者をコントロールする役割をしている。 それだけじゃなくセロトニンは他にも、自律神経の調節、睡眠、血圧、そして気分の調節にも必須。 だから不足すると、うつになる。

アミノ酸のなかでも
🍖ロイシン
🍖フェニルアラニン
🍖リジン
🍖イソロイシン
🍖ヒスチジン
🍖バリン
🍖トリプトファン
この「Amino LP7」と呼ばれる七つの柱のバランスが、うつ病などの改善に役に立つと言われている。

トリプトファン

チーム・アミノのFW的存在。 神経伝達物質セロトニンの原材料となる。 うつ病になると体内のセロトニンの量が1/5~1/10に激減するという。 トリプトファンがセロトニンに変化しにくくなるから。
トリプトファンがセロトニンに変化するのに有効なのが、睡眠、考え方の幅を持たせる事、運動など。 その中でも「考え方の幅を持たせる」ことの為に、認知行動療法などがある。 それらとトリプトファンがタッグを組んで、うつの改善につながっていく。

フェニルアラニン

トリプトファンがセロトニンなら、フェニルアラニンは体内でチロシンとなり、ドーパミンとノルアドレナリンの原料となる。 ポジションは、記憶力や鎮静。  因みに、ドーパミンは減少すると体の動きが鈍くなったり、震えが出たりすることもある。
ドーパミンが過剰になると、幻覚・妄想が出やすくなる。  ノルアドレナリンは減少すると、やる気がなくなったり、うつになったりする。 過剰になると、躁状態に。

リジン

ポジションは、ディフェンス。 アルギニンとコンビを組んでストレスに立ち向かう。 うつの時は、体内で枯渇する。

イソロイシン

アミノチームのMF。神経の伝達をよりスムーズにいくようにする役割をもつ。 そして血糖値のコントロールには欠かせない。  実はうつ病と血糖値は深い関係性がある。 うつが酷くなると血糖値があがるし、糖尿病をお持ちの方はうつになり易い。

バリン

バリン、ロイシン、イソロイシン、三つ合わせて「BCAA」! 筋肉や血液の元になるアミノ酸。 また、近年の研究では冬季うつ病にも大いに関係があるらしい。

ヒスチジン

花粉症やアレルギーなどの説明でよく出てくる、ヒスタミン。 そのヒスタミンの原料になるのが、ヒスチジン。 アレルギーに関することだけじゃなく、ストレスに晒されている脳に、自律神経の調節をしたり認知機能をUPさせる作用がある。
実は、ヒスチジン、かつおのだしに多く含まれているという。 美味しいみそ汁は、脳にも良いらしい。

ロイシン

BCAAメンバーの一つ。 チームワークで、血液や筋肉を作る。  それ以外に、ロイシンははビタミンDと協力して、加齢による筋肉量の減少を食い止めたり、高齢者の認知機能の改善に役に立つ。


アミノ酸はチームで活躍する

それを表しているのが『アミノ酸 桶の理論』。
必須アミノ酸は、どれかが少ないとその少ない量分しか力を発揮できない。 例えば、他のアミノ酸が90あってもロイシンが30しかない場合は、全員30のスコアしかだせない。

では、足りない分、例えばロイシンだけ補給すればいいかというと、そうでもない。 それでは逆にバランスを失う。
アミノ酸は、チーム。 誰が欠けても、その力を発揮できない。 バランスがいい状態で摂取するのがベスト! お互いを支えあい、必要としている。

あなたもきっと、誰かに必要とされている


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