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一番後ろの席で見えたのは

秋のある日の夕刻。
社会学の先生の講演を聴く機会がありました。

会場は本屋さん併設のカフェ内で、講演といってもお堅いものではありませんでした。

着いた時には、前列の座席は既にお客さんでいっぱいでした。
奥一番後ろの脚の長い椅子が空いていて、
座ってみたら、講師の先生がよく見えることがわかりました。


講演を聴いている間に、自分の抱えていることが整理されていくことが
よくあります。 仕事のことだったり、周りの人のことだったり。
理路整然としたお話の造りに、とっ散らかった頭の中のあれこれが並んでいくのでしょうか。

今回もお話を聴いていると、” ごちゃっと感 ”  が変わっていくことがありました。


予想した結果にならなかったことが辛い、
振り返れば後悔し、先を思うと不安になる、
こんなにまじめに考えているのは、自分だけ


こんなことで
長い間、自分で自分を振り回してきていたと思いました。


今、そこから解放されたかと言えば、完全ではなく、
また人間ですので完全になってもいけないと思いますが、
かなり楽な方に来てしまいました。

ごく最近になって、身をもって知ったのはこの2つでした。
・相手にやたらと「期待しない」
・他人の言うことを「真に受けない」


後ろの席で、講師の先生と会場の皆さんの背中を見ながら、
先生が語る社会の問題ではなくて、自分のことばかり(!)考えてました。








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