金色に光る玉をもらう
伯母が亡くなってお通夜を終え、帰宅したその夜。
夢を見た。
私はとても明るい光の中にいて、目の前には美しい女性がいる。
プラチナに光るロングヘアで、真っ白のワンピースを纏っている。
まるでミロのヴィーナスのよう。
女神のようなその女性を、私は伯母だと認識している。
生前の伯母は籠池さんにそっくりで、肝っ玉かあさんって感じなんだけど、不思議と全く姿かたちが違う女神を見ながらそれは伯母だと信じ切っており、1ミリも疑うことは無かった。
その美しい女神の伯母は、私に近寄り
「本当に、これで、お別れですね。」
と、言いながら、手に持った輝いている物を私に渡してきた。
それは、眩しいくらいに光り輝く、「金色の玉」だった。
例えると、ドラゴンボール、だ。
私は無言でその玉を受け取る。
そして伯母は私に背を向けて、真っ白な光の刺す方向へ消えていった。
伯母の背中が消えた瞬間、自然と私の目から涙が出た。
悲しいとか寂しいとか、そういったネガティブ感情からくる涙ではなかったように思う。
お別れですね、という伯母の言葉に納得したような穏やかな気持ちだった。
そして実際に頬をつたう、冷たい水分の感触で目が覚める。
目が覚めて、意識が徐々に戻ってきて、夢の意味を考えてみたけどよくわからない。
伯母からのメッセージなのか、それとも自分の脳内だけで作り上げた「何か」なのか。
多分、後者の脳内での「何か」なんだろうな。
夢だし。
ユング心理学を勉強していれば、この辺りの「何か」が分析できたかもしれないけど、まだ授業を専攻していないのでよくわからない。
ユング心理学の授業を受ける時の楽しみにして、記事を置く。