レナードの朝
愛の不時着を観た以来の、大号泣がキターーーーーー。
(※このドラマはホンマに泣ける。長いけど。)
今回はレナードの朝を観て感動で震え、全きんにくちゃんが泣いた。(ひとりやけど)
先日の読書の流れから、観ることになった映画。
私が20歳(ハタチ)の頃の映画だ。
レナードの朝。
出演、ロバートデニーロとロビン・ウィリアムズ。(ふたりとも若いね)
所々、みたようなシーンもあった。
やはり、1度観ているのかも?
そう思ったけど、
じゃあ、多々ある心揺さぶられるシーン、これっぽっちも記憶覚えて無いってのはどうしてかしら?
人生経験もさほど無い、ヌルッと育ったハタチそこそこの私には、ヒューマンドラマは心に響かなかったのだろう。
あの頃の私とくれば、お洒落と男とお酒と遊びに明け暮れていた。
所謂、アバズレ女。
クラスメイトの彼氏を寝取ったり、行きつけの喫茶店のママに誘われ、当時の彼氏に内緒で怪しげなバイトしたり。
今さえよければ今の自分さえよければ的な感覚で、人を裏切ったこともある。
人の気持ちを慮るなんてこれっぽっちもない小娘だったと、今、思う。
そんな訳で、大号泣のタイミングは2箇所。
30年間、意思の疎通もできずに寝たきりだったレナードが、新薬のおかげで目覚め、喋れるようになり意思も伝えるようになり、母親に会うシーン。
「嗚呼!私の息子。可愛い息子!」「ママ!」
そう言いながらハグするのを見たら、涙腺崩壊。
30年も長い間、親子の会話は母親からの一方通行だったから。
新薬の副作用で身体に痙攣が現れ、以前のような症状がぶり返してきつつあったレナード。
自分の病状が悪化しているのを悟っており、いずれまた全身に麻痺が出て喋れなくなるんだと、自分の未来を嘆く。
大好きなガールフレンドのポーラに、
「会うのはこれで最後にしよう。」
痙攣が起こりながらも必死で告げるレナード。
ポーラは無言でレナードを抱き寄せチークダンスを始める。
この時のレナードは、痙攣も起きずにダンスをするんだよ、これぞ愛の力か。
抱き合う2人の幸せそうな、しかし寂しげにも見える複雑な表情に、またもや涙腺崩壊。
それ以外にも、泣かせてくるシーンは多々あった。
年齢を重ねたせいだろう、数あるシーンで逐一泣けてしまうのは。
昔に観た映画かもしれないけれど、私にとっては初めて見たかのような感動を覚えた。
若い頃は映画を観ても泣きもせず、祖父母のお葬式でも悲しい気持ちはあるけれど、泣くほどでもなく。
恋人との別れも、あっさりしたものだった。
あの頃は斜に構えていた所もあり、あまり感動する、こころが動く、なんてことも無かった。
自分の事は優しい人間ではないと思っていたし、冷たい人間なんだろうなと思ってたし、今も思っている。
今も人前ではそうそう泣くことは無いけれど、映画を観て本を読んで人並みに感動も出来るようになった。
若い頃は心が硬かった。
今は少し心が柔らかくなった気もする。
こういう自分の変化に気が付くと、あながち年を取るのも悪かないなぁと思えてくる。
感情を出せるようになってきたんだから、いいことだと思うわ。