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どこかと だれかと【聴くメディアが好きな理由】

私はよくラジオを聴きます。
radikoを使うようになって
更にその時間は増えました。


いつからラジオ好きなんだっけ?と振り返ってみても、明確に「いつから」というのがありません。

中学生の頃は
大好きなアーティストの番組を聴くためだけに聴いていた気がしますが

父が特にラジオ好きだったので
家族で休日に出掛けたときには
よくニッポン放送を聴いていたし

大人になってからも
勤めてきた職場全てが(今は違うけど)
ラジオを流していました。

仕事中だと
聴くともなしに聴いているのですが
すごく印象に残った場面や
知らない情報が入ってきたりすると
あとから聴き返したくなることも多かったので、今のradikoの存在は大きいです。


人それぞれ
五感の中の何が優位かというのは違いがあるので
視覚が優位なら目からの情報が覚えやすいとか
嗅覚優位なら香りで記憶したりとかありますね。
(“優位”なので、全員に五感はあるわけですが)


私は聴覚優位なのかな。
CM曲やBGMを聴くだけで
「あの時のあのCM(ドラマや番組)で流れていた曲だね」と言えますが

たぶん視覚優位の母は全く覚えておらず
むしろ「あの時にあの人が着てた服の柄が素敵だった」ということはよく言います。


少し脱線しましたが
私は今ではとにかくラジオが好き。
音楽を聴くだけでも
無音でも過ごせなくはないけど
ラジオがないと寂しい。

朝起きた時も
ラジオで人の話し声を聴かないと頭が働いてこない笑


しかも、大人になるにつれ
芸能人の番組を聴くということは少なくなりました。

それよりもパーソナリティさんとリスナーさんの距離が近い番組を好むようになりました。


そこに
どうしてラジオが好きなのか?
という疑問の答えがあるように思います。


昨日あった喜ばしい出来事にも通じますが
私は「人の人生を聞けることが好き」
なのだと思います。


お気に入りの番組の中に
LIFETIME BLUES
というものがあります。

「『誰か』の真実(ほんとう)の、物語」


名前も顔も知らないリスナーさんたち

出生年と出生地、居住地、性別だけで始まる
『だれか』の物語。

1時間に
3人分のストーリーが
オダギリジョーさんの柔らかくゆったりとした語りで紡がれます。

まるで
その人の人生を追体験しているような感覚。
短編小説を読んでいるような感覚。

実はそれは
この番組だけに感じられることではなく
ラジオで毎日生まれている
その時その時の
リスナーさんのメッセージにも感じられるんだと思います。


それはテレビやSNSでは感じられない
人の温かい部分を通した伝わり方をしているように感じます。

これができるのは、しっかりそこを吟味して外さないように管理しているプロがいるからこそなんですよね。

音楽やpodcastなど
耳で聴く媒体は好きですが

ラジオは特別なもの

日本中の
日常を送る人々の「人生」が切り取られています。

「命」がエネルギー源の私にとって
形を変えて
その、命のエネルギーを与えてくれるものなんだろうと思います。


あなたもラジオで
どこかの だれかの 人生と
その命に触れてみませんか?
楽しいですよ。

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