猫を看取りました
3月2日午後16:40に我が家の猫さんが虹の橋を渡りました。
19歳11ヶ月でした。
約1年間の介護生活を経てゆっくりと体重が減り、食事があまり取れなくなったのが今年の1月に入ってからでした。認知症の症状も出ていたので、夜間の夜泣きや嗜好の変化が激しくなったため、数週間は寝る前に安定剤を飲ませて眠らせていましたが、2月22日から薬も飲めないほど衰弱してしまいました。
私自身もコロナの影響であまり仕事が無かったのもあり、最後の3ヶ月は24時間丸ごと猫と一緒に過ごすことができました。
2月22日まではなんとか食事が取れていましたが、翌日からは全く食事が取れなくなりました。
以下は日記です。
2/23(祝日)
朝からグッタリした様子だったので異変を感じました。
目の焦点が合わず、ボーっとした感じになりあまり動きませんでした。水だけ少し飲んで、トイレの淵に手をあてたまま床におしっこをしました。少し血が混ざった濃いいろのおしっこでした。その後、水と血が混じったものを吐き、いつもの場所でうずくまってじっとしていました。
2/24(木)
意識が朦朧としている中、頑張って一階まで降りて水を飲みました。その後お風呂場へ行きじっとしていました。リビングをウロウロしてありがとうの挨拶をしているようでした。
2/25(金)
あまり動かなくなり、ベッドの上で朦朧として動きません。
水を少しだけ飲みました。
2/26(土)
昨日と殆ど同じ状態
2/28(日)
ベッドから急に起きて、慌ててデスクの後ろに隠れました。
こたつの隅に隠れたりして弱々しい声で「にゃーん…」と鳴いていました。今日はずっとこの繰り返し。この日は体が辛そうだったので、一応動物病院へ連れて行きましたが、最後の抵抗をしながらキャリーの中でニャオニャオ鳴いておりました。
体が黄色くなり黄疸が出ていて肝機能がかなり悪いとのこと。口をクチャクチャするので吐気どめと水分を点滴してもらいましたが、この時点で体温が33度しかなく、あと2、3日がヤマと言われました。
3/1(月)
殆ど歩けずにいましたが、部屋の隅に行きたがるのでそのままにしてあげました。歩けずに途中で倒れたりしながらも、何度かトイレに行ってちゃんとおしっこをしました。相変わらず濃い色のおしっこでした。体が冷たくなり始め、ニャオーンと弱々しく鳴いておりました。
3/2(火)
朝から意識が殆ど無く今日が最後だと思いました。
呼吸が苦しそうだったのでタオルで枕を作り頭を上げてあげると、前足を少し動かして私に手を握って欲しいと言うのでずっと握ってあげていました。すると、頑張って弱くぎゅっと握り返してくれました。添い寝をして撫でてあげて、日差しが降り注いでいたので眠っているようにも見えましたが、午後になり更に呼吸が苦しそうになりました。
息子に連絡をして、もうダメかもしれないと言うとタクシーで来てくれましたが、息子との会話を聞いて安心したのでしょうか、ものすごい勢いで口から大きく呼吸をし始めました。
吐いてしまうのでは?と思うくらいグエエ…という大きな口呼吸を数回したあとに、「あああーおん!」という今まで聞いたことの無い大きな声で鳴きました。
その後すぐに体を反らせて手足をピーンと突っ張らせ、顔は鬼の様に目を剥き出し、口からは牙を出して一瞬、悪魔が乗り移ったかのようにも見えました。(エクソシストのような感じ)
あまりにものけ反ってベッドから落ちそうになり、慌てて体を抱きしめて猫さんの手をぎゅっと握りしめ、私は泣きながら猫の名前を数回大きな声で呼んだあと、フッと呼吸がとまりかました。
僅か5分間だけものすごく苦しそうに痙攣し、体中を反らせて最後の力を振り絞り旅立ちました。
息子はタクシー乗ったばかりで、夫も帰宅の電車の中だったので、私一人で看取りました。
3/5(土)
葬儀と火葬を終えて骨となり無言の帰宅。
1月から旅立つまでずっと添い寝をしていたので、とても濃厚な時間を過ごせて幸せでした。
自宅のいつものベッドで看取ることもできたのて後悔は何ひとつありません。こんなに素敵なお別れができたことがただただ嬉しく、悲しみよりとても暖かい気持ちになれました。
約20年間、うちの子でいてくれて本当にありがとう。ママはとても幸せでした。いつかママが天国に行ったらまた抱っこさせてね。
ゆっくり休んでね。
ありがとう。
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